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【栗東市】子どもから大人まで夢中になれる!! 国内最大級のスラックラインパークでその魅力を探る。

abehiro地域情報ライター(草津市・栗東市)

空中に張られた細いベルトの上を、歩いたりジャンプしたりするスポーツ「スラックライン」を気軽に体験できる施設が滋賀県の栗東にある。

名神栗東インターから、車でおよそ10分のところにある「栗東スラックラインパークyou空感」だ。

「栗東スラックラインパークyou空感」は、国内最大級のスラックライン場で、ウッドチップが敷き詰められたフィールドに、初級者用から中級、上級者用と様々なレベルのラインが並んでいる。インストラクターも常駐しており、まったく初めての人でも基本姿勢や歩き方を丁寧に教えてくれるので、安心して始めることができる。

ファミリーで楽しむ

取材に訪れた時、パークに初めて来たという草津市在住の三兄妹が、フィールドへ飛び出して行くところだった。

まず、高さ15cm、長さ1.5mほどのラインから挑戦する。「低くて短いからと言って、ポンポンと急いで行ってはダメ。」インストラクターのお姉さんに教えられたとおりに片足ずつ交互に踏みかえバランスを取る感覚を身体で覚えながら進んでいく。

ものの数分でコツをつかみ、次々と高く長くなるラインに挑戦していく。競い合ったり、仲良く助け合ったりする姿が微笑ましい。

なるべく子どもを外で遊ばせたいというお父さんとお母さんがあたたかく見守っている。見学や休憩する人用に切り株でできたベンチやパラソルが随所にある。夏場は扇風機やミストも設置され快適に過ごせるよう工夫されている。

「揺れるのが難しいけど、とても楽しい。ジャンプとかもやってみたい。」

お母さんの元に戻ってきた末っ子で4年生の女の子が笑顔で話してくれた。

クラブのメンバーも

中級のエリアで、ピョンピョンと練習をしていたのは栗東スラックラインクラブのメンバーになっている男の子(小学2年生)だ。スラックラインのキャリアは1年半くらいだそうだが、高さが1mほどあるラインの上で、お尻やおなかを使ってジャンプしたり体の向きを変えたりと次々にトリックを決めていく。

5歳の妹と二人でクラブメンバーになっていて、多い時には、週に2回ほど練習に来るのだとか。ちゃんと練習し始めてまだ3カ月ほどだという妹さんも「バット(お尻で跳ねるトリック)をするのが楽しい」と目の前で見せてくれた。

48歳からスラックラインを始めた

子どもだけでなく、大人もすぐに楽しめるのがスラックラインの魅力の一つだと、栗東スラックラインパークyou空感の創設者である林さんは話す。実際、林さん自身も48歳の時にスラックラインをはじめ、すぐにその魅力に取りつかれた。そして、より多くの人にスラックラインを楽しんでほしいと、このパークを作ったのだそうだ。

パークにはシャワーブース、ナイター施設もあるため、平日の仕事終わりとかでも通いやすい。(要予約)トランポリンや屋内の練習場もあり、本格的な練習にも対応している。 

スラックラインの醍醐味

「あと少しだと思って急いでしまったー」

初級の最後のラインに挑戦していた草津の三兄妹のお兄ちゃんが悔しそうに叫んだ。

「その邪念がダメなのよ」お母さんが笑いながらかえす。

初級のエリアでも、最後のラインともなると、高さが約50cm、長さも10mある。最後まで渡りきるのは簡単ではない。

その後もあきらめずに何度もチャレンジしたお兄ちゃんは、ついに最後まで渡りきることができた。「よっしゃー」笑顔がはじける。初めての挑戦とは思えない上達ぶりだ。

遠くから見守っていたインストラクターも大きな拍手を送る。お兄ちゃんは、さっそく次の中級エリアへ。中級エリアでは簡単なトリックにも挑戦できる。ラインの下に分厚いマットを敷き、インストラクターが、安全な落ち方からレクチャーする。お兄ちゃんは真剣な面持ちで聞いていた。

スラックラインは、楽しみながら体幹やバランス感覚を養え、チャレンジ精神や集中力を高めることもできる。そして何といっても、スラックラインの醍醐味は、渡りきった時やトリックを決めた時に得られる達成感なのだろう。

子どもたちの表情がそう物語っている。

★施設概要★

栗東スラックラインパークyou空感

(一部画像提供:栗東スラックラインパークyou空感)

地域情報ライター(草津市・栗東市)

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