大阪難波にある、老舗本格和食料理店「料理屋 紅炉庵（こうろあん）」をご紹介します。旬の素材を使ったコースや、生牡蠣がお手頃価格で味わえると聞き行ってきました。

私鉄各線難波駅、大阪メトロ各線なんば駅から徒歩約3分とアクセスが良く、旧歌舞伎座の裏手にあります。

2003年に難波に「紅炉庵（こうろあん）」を開店し、延べ100万人が来店した和食の名店。ビルの解体により2021年6月に一度歴史に幕を下ろしたそうです。

閉店から1年後の2022年6月に、和食紅炉庵（こうろあん）の灯を消してはいけないとのことで現在の地に移転しリニューアルオープンしました。

素材を活かした料理と日本酒がご自慢で、産地直送の生牡蠣と、藁焼きや炭火焼き料理を味わえます。和モダンな店内カウンター席では、炭火藁焼きの燃え盛る炎をライブで楽しめます。

他店では手に入らない旬の生牡蠣

系列店にオイスターバーがあるそうで、これまで培った全国の生産者さんとの信頼による、高品質で厳選された生牡蠣が常時5種類用意されているとのこと。

北海道産「仙鳳趾（せんぽうし）」770円（税込）

濃厚でコクがある真牡蠣。甘みも強く、ぷりっぷりな食感とクリーミーは味わいが最高です。

兵庫県産「たつのスペシャルズ」660円（税込）

ぽってりとした大きい身と、甘みとコクも強くぷりぷり食感を楽しめます。

料理長おまかせコース全10品 5,500円（税込）

旬の食材をはじめ、名物の土鍋ご飯や藁焼きなど、全10品が味わえるコース。ディナータイムでこのコース価格と、内容には驚きます。

【付】無花果と合鴨の胡桃酢かけ

しっとりとした旨味ある合鴨と、上品な味わいと食感の無花果に香ばしくさっぱりとした胡桃酢。一品目から丁寧な料理に感動します。

【小吸椀】牡蠣の清汁仕立て

ふっくらとした牡蠣の一番出汁の清し。針生姜と柚子、三つ葉の香りも楽しめます。

【造 里】戻りかつを藁焼き 鰆炭落とし 剣先烏賊炙り

醤油、藻塩で食べ比べが出来るお造り。ほんのり藁が香る鰹、柔らかい身で透明感ある鰆、甘みがあり上品な剣先烏賊。わさびと藻塩で食べると、素材の美味しさを感じやすく私好みの味わい方でした。

【炭火焼】 かます松茸巻き 万願寺獅子唐焼浸し

軽く焼き表面をしっかり炙ったかますは、ほくほくし旨味も増すようです。包まれた舞茸も風味豊か。万願寺獅子唐は柔らかく、辛さや苦味が魅力的な上品な味わい。

【天婦羅】金目鯛 山形県産とび色舞茸

ほくほくした金目鯛と、ジューシーな舞茸の天麩羅。パリっとした結晶塩の食感と塩味が、素材にとても合います。

【肴】かきにく 菊なます

低温調理したサーロインと、牡蠣は別に調理し、最後は牡蠣の余熱でサーロインを仕上げているとのこと。牡蠣の旨味が口に広がり、サーロインは牡蠣に隠れて後から美味しさを感じます。食用菊の生酢は、控えめな酸味でお口直しにピッタリ。

【肉料理】黒毛和牛の炭火焼き

色鮮やかな黒毛和牛は、レアに仕上げほんのり炭の香りがします。神楽南蛮味噌、炭塩、わさびで食べ比べを楽しむ一品です。

【土鍋】秋鯖と伊予美人の土鍋ご飯

炊き上がった土鍋ご飯に、脂が乗った秋鯖をほぐして混ぜ合わせて仕上げ、しっかりと和出汁の味が付いていて絶品。濃厚で甘みある里芋は季節を感じさせてくれます。

【腕】秋茸のお味噌汁

あおさの磯の香りと、秋茸の旨味を感じる味噌汁。ほっとする優しい味わいです。

【甘 味】手練りわらび餅

とろとろした自家製のわらび餅。きな粉をしっかり混ぜて黒蜜で。こちらのわらび餅は、お土産で購入することができるようです。

利き酒師が厳選した地酒を楽しめる

利き酒師が常時在中しており、利き酒師が厳選した多数の地酒が飲めるそうです。料理に合う地酒も提案してくれ、日本酒とのマリアージュを楽しめるとのこと。

和食歴32年の総料理長、難波の地で創業18年と経験と豊富な技術が詰まったこだわりの料理の数々に大満足でした。記念日や接待の利用はもちろん、宴会や普段使いにも利用しやすいお店です。