最高に面倒で、最高にうまいラーメン。熊本 濃厚黒マー油豚骨は特に面倒ではないが高すぎる
2024年2月14日よりセブンイレブン限定で「最高に面倒で、最高にうまいラーメン。熊本 濃厚黒マー油豚骨」429円(税込)が新発売しました。こちらのシリーズの特徴としては具材などはなく、面倒だけどカップ麺史上最高の味を求めたラーメンという触れ込みです。製造元が日清食品なので味もクオリティが高く、過去発売された商品も好評でした。
さて、新発売とあって筆者も食べてみましたが、一言の感想としては記事のタイトル通りです。くわしく解説していこうと思います。
こちらの商品は何が面倒なのかと問われると、カップラーメンなのに一度湯を捨てて再度入れなければならない点です。しかし、カップ焼きそばも似たような工程ですし、昔のラ王もこの工程だったのでさほど面倒とは感じません。むしろ、何度冷水を入れても、なかなか冷えない冷やしカップ麺の方が10倍面倒です。
麺は湯戻し後は200gと多め。乾燥状態だと90gなのでスーパーカップと同じくらいですね。
スープには豚脂・ポークエキス・醤油・ポーク調味料・糖類・香味油・香辛料・食塩・クリーミングパウダー・チキン調味料・チキンエキス・ガーリック調味油・酵母エキスなどが使用されています。
1食(142g)当たり538kcal。炭水化物は79.3gで食塩相当量は8.5g(めん・かやく4.5g、スープ4.0g)。
カップの中には豚と鶏の出汁・濃厚豚骨スープ・黒マー油・旨み凝縮背脂の4種類が入っています。スープ関係だけで4種類はかなり多いです。面倒といえば面倒ですが、名店監修ラーメンも3種類程度入っているので、たいしたことはありません。
ノンフライ麺の湯戻し時間は5分です。
湯戻し後、一度湯切りしてから背脂のみ先に入れます。そして再度湯を入れてから残ったスープを投入です。
完成品はこちら。見た目と香りは超本格的。カップ麺なのにラーメン屋のような香りを漂わせています。
特に黒マーユの香りがいいですね。
また、背脂もよくありがちな背脂もどきではなく、ちゃんとした背脂な点も好印象。カップ麺でここまでしっかり背脂が入っているのは、あまり見かけないですね。
肝心のスープですが、背脂と黒マー油がいい仕事をしていて超本格的です。背脂系豚骨スープの王道ともいえる味で、乳白色の豚骨コクというよりか豚の脂で旨みを出しているスープでした。カップ麺としては非常にハイレベルで美味しかったです。
加水率が高めのツルツルした麺は本格的でスープともよく合っています。ただ少し気になるのが、ほぐれにくくてノンフライ特有の小麦っぽい食感や風味が弱いところです。モチという食感というより、ブチ!という印象でしょうか。少しこんにゃく麺を思い出してしまいます…カップ麺としてはレベルの高い麺ですが、最高にうまいかと問われると微妙です。
最高に面倒で、最高にうまいラーメンはコスパがよくない
最高に面倒で、最高にうまいラーメン。熊本 濃厚黒マー油豚骨はカップ麺としてはスープがおいしく、麺もそれなりの味でした。非常によく頑張っていると思います。また、作る工程も最高に面倒かと問われると、少しめんどくさい程度で大したことはありません。
しかし「最高に面倒で、最高にうまいラーメン。」シリーズのすべてに言えますが、具材が一切ないにもかかわらず429円(税込)は高すぎます。日高屋のラーメンよりも高いですからね…
これだったら同じコンビニで販売しているレンチンラーメンの方が具材が付いているためおすすめできます。もう100円安ければ許容範囲に収まりますが、400円以上はちょっときついですね。
ごちそうさまでした。