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両面テープで張るだけでヘルメットが最高のスピーカーになる!アドサウンドを使ってみた

相京雅行下町のバイクパーツメーカー/ディレクター

通常イヤホンは耳に本体をさして音を聞きます。

ですが、ここ数年で頭蓋骨の振動を通して音を伝える骨伝導スピーカーが登場しました。

僕はスーパー太りやすい体質なので、定期的にランニングする習慣があります。

ランニングする際にイヤホンを付けて走っていると後ろから迫る車の音が聞こえなかったり、危険なシチュエーションもあるので、骨伝導スピーカーを使っています。

耳にかけてこめかみ部分に固定するとプルプル振動しながら音が聞こえます。

踏切や後ろから迫るハイブリットカーのモーター音も聞こえるようになり、ランニングライフが快適になりました。

そんな素晴らしい骨伝導スピーカーの技術ですが、装着することでヘルメットがスピーカーになる製品を見つけました。

それが「株式会社あおごち」が販売するアドスピーカーです。

インカムとの違いって?

ソロでナビ音声や音楽を聴くだけであれば、サインハウスのビーコムミュージック、デイトナの聞くだけブルートゥースなどの選択肢があります。

ただこれらの製品だと

  1. 配線の手間がある
  2. 人によってはスピーカーと耳の位置が近くなる

という欠点があります。

1点目に関しては説明の必要もないと思いますが、2点目に関しては、

  • ヘルメット内に設置したスピーカーが耳に当たっていたい
  • スピーカーと耳が近く外の音が聞き取りにくい

といったことも。

ですが、ヘルメット自体がスピーカーになっちゃうアドサウンドなら、これらのデメリットはないはずです。

SHOEI Z-7にアドサウンドを装着してみる

ベースを本体に両面テープで固定すればいつでも脱着可能に
ベースを本体に両面テープで固定すればいつでも脱着可能に

取り付けは簡単です。

ヘルメットの後ろ側に両面テープで固定するだけ。

僕のヘルメットには真ん中にSHOEIロゴが貼ってあるので位置決めが楽でした。

両面テープが定着するまで24時間以上置いた方が良いとのこと。

走行中に落下、、、なんて悲劇にならないためにも貼ってから24時間は我慢です!

マイクロUSBケーブルは付属しないので注意!

アドサウンドは本体にマイクロUSBケーブルをさして充電しますが、配線が付属されていません。

僕の家には意識していませんでしたが、3本もマイクロUSBケーブルがあったので問題ありませんでしたが、購入時には自宅にマイクロUSBケーブルがあるか確認した方が良いでしょう。

アドサウンドを装着して走ってみる

アドサウンドをヘルメットに装着して実際に走ってみました。

ヘルメット内にスピーカーを増設しているわけではないので、窮屈感は一切ありません。

音は想像以上に良い音質で、感覚的にはヘルメット全体から聞こえてくるというよりは、少し後ろの方から聞こえてくる感じ。

僕はオーディオやスピーカーに詳しいわけではありませんが、イヤフォンで聞くよりも音に広がりがあります。

走行中は速度に応じて音量が自動で調整される機能が採用されており、信号待ちでは音が小さくなり速度を上げていくと大きくなるので常に最適な音量で聞くことができます。

音楽を止めたい時にはヘルメットをポンと叩くと止まり、もう一度叩くと再生されます。

ヘルメットのシールドをしめた時も音楽が停止しました。

専用マイクを装着すればSIRIやグーグルアシスタントが使用可能に

マイクはコンパクト
マイクはコンパクト

2021年4月より発売された専用マイクを本体に装着するとSIRIやグーグルアシスタントが使用可能になります。

使い方は簡単でヘルメットをポンポンと二回叩くと起動します。

僕の携帯はアイフォンなので、ポンポンと叩くとSIRIが起動し、「今日の天気は?」とスピーカーに話かけると認識しました。

携帯電話やラインでの通話も可能になるため、インカムのような使い方もできるようになります。

電話がかかってきた際にはヘルメットを一度叩くと受信できる仕組みになっています。

アドサウンドの気になる点は?

アドサウンドの重量は198g。

軽量なヘルメットに装着しても重いシステムヘルメットぐらいの重量にはなります。

インカムは大体50g前後なので、ヘルメットにあと付けするパーツとしては重めです。

ただ装着方法や使い方はシンプルで使い勝手は悪くありません。

音質もインカムと比べても良いと感じました。

  • 音質にこだわって音楽が聴きたい
  • ヘルメット内にスピーカーがついているのが気になる
  • 配線の手間が面倒

という方には文句なしにおススメのアイテムです。

動画で詳しくインプレッションを見たい方はこちら

下町のバイクパーツメーカー/ディレクター

下町の小さいバイクパーツメーカーで番頭を務めています。面白い事には大抵首を突っ込みます。ワークマンでアンバサダーをやっていたり、オールアバウトでバイクガイドを担当していたりします。

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