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すだち蕎麦 おにやんま【会津若松市】夏の冷やし塩出汁そば 見栄えよろしく爽やかに香り立つ

あいづ くらし地域情報発信ライター(会津若松市・会津美里町)
会津 おにやんま すだち蕎麦

飲食、観光、会津ぶらぶら。朝寝、朝湯が大好きな あいづ くらし、です。
(庄助さんばりのダメ人間みたいな自己紹介ですが、そこはご笑覧)

會津 おにやんま(会津 おにやんま)

會津 おにやんま 店舗外観 会津若松市 福島県
會津 おにやんま 店舗外観 会津若松市 福島県

「會津 おにやんま」は、2023/3/1 (水)、飯盛山通り(いいもりやま 通り)にオープンしました。
以前は 桐屋権現亭(きりやごんげんてい) 飯盛店のあった店舗で、そのうち訪れてみようと考えている人も多いはず。
飯盛山は、会津戊辰戦争の際、白虎隊の少年隊士達が自刃した山。その山の西側を南北に通る道路が飯盛山通りで、地元の人ならよく知っている道になります。
(観光マップには「いにしえ夢街道」と名付けられている通りです)

店名は、勝ち虫と呼ばれるトンボ 縁起の良さに肖る(あやかる)

トンボは前にしか進まず、「不退転」の「勝ち虫」として武将に好まれていました。
そのトンボの中の王様「おにやんま」を縁起の良さに肖って店名とされています。

夏季限定 冷たい塩出汁「すだち蕎麦」 (しおだし すだちそば)

會津 おにやんま 塩出汁 すだち蕎麦
會津 おにやんま 塩出汁 すだち蕎麦

塩出汁すだち蕎麦は、スライスされたすだち(酢橘)がたっぷりと使われる、見るからに涼やかな冷やし蕎麦。
会津では珍しいメニューですが、調べると全国的にはポピュラーな感じ。
ただし、その中でも塩出汁は珍しいようです。
醤油ベースのすだち蕎麦より、汁が澄んでより涼やかに見えます。
更に贔屓目を承知の上で言えば、ご覧あれ!おにやんまの「すだち蕎麦」の、この見栄えの良さ。
均等に切られたすだちが、なみなみの塩出汁に美しく並べられて上品な様子が素晴らしい。
蕎麦を一口啜ると、まさしく、蕎麦の味、風味が広がります。
見栄えよく、香り良く、蕎麦の食感、丁寧な出汁による深みのある味も好印象。

冷たい蕎麦といえば、「ざる蕎麦」と「冷たいぶっかけ蕎麦」、「かけそば」は熱いつゆと思い込んでましたが、冷たい「かけそば」もあります。
初めて食べた「塩出汁すだち蕎麦」で広がる世界。

会津の蕎麦の歴史は、1643年に信州 伊那(長野県)から職人(そば職人や穀屋など)が来たことから始まっていて、「会津の蕎麦は旨い」と思う人の多い土地柄です。
十割蕎麦に拘る人も多いですが、二八蕎麦の美味しさも知れば、蕎麦の楽しみも増すのでは。
「塩出汁すだち蕎麦」は、1,150円です。

天ぷらそば

會津 おにやんま 天ぷらそば
會津 おにやんま 天ぷらそば

二人連れで行ったので、もう一品紹介するのは「天ぷらそば」。
天ぷらは、衣をつけて揚げるだけの料理ですが、それが難しい。
食べ易く火の通りにあったサイズに揃え、厚すぎず薄すぎず衣をのせ、油の温度を見て、頃良いよく揚げて油を切る。
料理全般に言われる事の「火を見るな、鍋を見ろ」です。
バーナーや鍋の種類、サイズで火の回りは異なりますから、鍋の中を見て火加減、火の通りを見ろ、という話で、揚げ物も同じ。
おにやんまの「天ぷらそば」は、色々な素材の味を楽しめる6種盛り。
職人技のサクッとした天ぷらが、蕎麦との相性も上々です。

會津 おにやんま 手打ち 二八蕎麦
會津 おにやんま 手打ち 二八蕎麦

会津では十割蕎麦を出す店が多いのですが、おにやんまは二八蕎麦。
喉越しよく、風味よく、食感も好みです。
コシの強い蕎麦を出す店もあり、喉越しはともかく食感が硬く感じる事があります。
柔らかいのも考えもので、程よくあることはとても大切。
コシというのは、硬さと粘りとの兼ね合いで、コシ=硬さという話ではありません。
十割蕎麦では、季節や生産地や様々な理由から出来が変わる事もありますが、二八蕎麦であれば、安定したコシ、食感、風味が期待できます。
蕎麦つゆも上品。
甘すぎず、辛すぎず、これも好みの話ではあるのですが。
蕎麦粉は「会津のかおり」を使用。

會津 おにやんま 天ぷら つけ塩
會津 おにやんま 天ぷら つけ塩

天ぷらは塩でいただきます。
写真、左から「岩塩」「藻塩」「抹茶塩」が用意されていました。

「天ぷらそば」 1,500円です。

會津 おにやんま 甘味 蕎麦寒天 黒蜜がけ

會津 おにやんま 甘味 蕎麦寒天 黒蜜がけ
會津 おにやんま 甘味 蕎麦寒天 黒蜜がけ

最後に出された、甘味 蕎麦寒天 黒蜜がけ。
メニューに案内はなかったので、嬉しいサプライズ。
いつも出されるものかどうかは不明ですから、出されなかったといって機嫌を損ねないでくださいませ。
黒蜜、体に沁みる。
寒天を調べたら、その歴史は「ところてんを乾物にしたもの」で、食物繊維の塊。
体に良さそう。

店舗 店内

會津 おにやんま 入口ホール
會津 おにやんま 入口ホール

写真は、店舗 入り口を奥から見たところ。
混んでいても、建物の中で待てるのはありがたい。

この建物は只見町の曲り屋を移転復元したもので、古民家の良さが存分に感じられます。

會津 おにやんま 店内 テーブル席
會津 おにやんま 店内 テーブル席

店内はテーブル席のみ。
「和モダン」になるのか、「大正チック」とかの感じ。
天井は高く、店は静かで、落ち着いた食事ができました。

<會津 おにやんま>
住所:〒965-0812 福島県会津若松市慶山1丁目14−52
営業時間:
- 昼 10:00〜15:00
- 夜 17:00〜20:00(平日のみ)
定休日:月曜/第2・4火曜日※祝日の場合には営業
電話番号:0242-85-7789
駐車場:店舗前に7〜8台の駐車スペース
おにやんま インスタグラム
地図、ナビ用リンク (行き方/アクセス)

蕎麦打ち live

おにやんまのインスタグラムでは、蕎麦打ちのある日の朝にライブを行っています。
手際良く丁寧に蕎麦が作られている様子が見られます、職人の技をご覧ください。
後片付けまで職人技、好感度が増します。

* 本記事はライター「あいづ くらし」の主観に基づいています。
本内容に関しまして、yahoo及び店へお問い合わせはご遠慮ください。

地域情報発信ライター(会津若松市・会津美里町)

福島県 会津地方をブラブラして紹介するサイト「会津暮らし」を運営。縁があって、Yahoo!ニュース エキスパートの地域クリエイター(担当:会津若松市・会津美里町)になりました。

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