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会津 さざえ堂【会津若松市】二重螺旋の一方通行で参拝者がすれ違わない珍しいお堂 国指定重要文化財

あいづ くらし地域情報発信ライター(会津若松市・会津美里町)

休みの日は飲食・観光・会津ぶらぶらしています「あいづ くらし」です。

会津 さざえ堂 とは

「会津 さざえ堂」は、飯盛山(いいもりやま)にあります。
飯盛山は戊辰戦争時に白虎隊の若き隊士達が自刃した山で、白虎隊墓所のある山としても知られています。
「会津 さざえ堂」の正式名称は「円通三匝堂」(えんつうさんそうどう)、「さざえ堂」は通称です。
高さ16.5メートル、六角三層のお堂で、二重螺旋のスロープが頂上で繋がり、上りに一回転半、下りに一回転半、合計三回転して地階に戻ってきます。
このような構造のため、一方通行のまま上り下りが行え、入った人とすれ違う事がありません。

建立時は、スロープに沿って西国三十三観音像が安置され、参拝者はこのお堂をお参りすることで三十三観音参りができました。
会津にも三十三観音札所が点在しますが、車を使っても大変な事です(自分はまだ12しかお参りしていない)。それが、1つの場所で、西国三十三観音像巡りが出来るとなれば大層ありがたいものです。
1796年(寛政8年)の建立です。
江戸時代です。(江戸時代は1603年から1868年です)

飯盛山正面からのルート

この案内図は、案内図中「現在地」にある看板です。
赤線は看板に示された線で距離はあるけど高低が緩やかで楽な参拝道。
青線は、今回、さざえ堂へ向かったルート。
最初、石段を上りました。
石段に疲れてしまったので、途中からスロープ・コンベアに乗っています。
スロープ・コンベアは「動く歩道」と案内されてまして、ベルト・コンベアの大型のものです。立っているだけで上に運んでくれます。
途中からの料金は150円でした。(下からの料金は250円)

参拝道8 スロープ・コンベアを降りて

スロープ・コンベアから、上へ向かえば白虎隊士の自刃の地、墓所。
逆方向の石段の隣に参道があります。参拝道8 です。
本来なら、白虎隊士の自刃の地、墓所へ参拝してからのルートになります。

途中、会津若松市内が望めます。

この写真のもう少し左に鶴ヶ城(若松城)があります。

鶴ヶ城(若松城)を示す看板。看板の示す先、2,800mです。

戊辰戦争時は城下町が広がっていた地域。お城、ちっちゃい。

参道を進むと、参拝道 9。
この写真の先、右に「会津 さざえ堂」があります。

会津 さざえ堂 円通三匝堂(えんつうさんそうどう)

内部、二重螺旋のスロープ構造物。
発想も凄いが、それを作ってしまうところがなお凄い。
写真左の庇(ひさし)のところで拝観料を払います。

拝観料

大人 400円
高校・大学生 300円
小・中学生 200円
「個人利用以外の撮影は禁止しております」の案内。
ネット掲載の許可はいただきました。
主に商利用での禁止という話でしたが、懸念がある場合は各自でご確認の上、写真撮影・利用を行うようにしてください。

拝観 上り

二重螺旋がいい感じでイメージ湧かないのですが、思ったより勾配は緩く楽でした。
勾配については、個人の主観によるものなので「思った通りにキツい」という場合もありえます。

天頂

この先で上りスロープは終わり、下りスロープ側へ入ります。

千社札(せんじゅふだ)

千社札は、参拝を行った記念として貼る札。
下りスロープを降りていくと、入口の反対側が出口になります。

帰りの参拝道

来た道を戻らず、反対側から帰りました。
石段とスロープがあったのですが、スロープを選択。
スロープは自分の歩幅で進めるので石段より楽です。
写真の中央に見えるのは厳島神社(いつくしまじんじゃ)。
更に先には戸ノ口堰洞穴(とのぐちせきどうけつ)があります。

戸ノ口堰洞穴

戊辰戦争で猪苗代湖畔の戸ノ口原で戦った白虎隊二番隊の隊士達が洞門(猪苗代湖からの水を会津へ引いた水路)をくぐってきた場所です。
白虎隊は16歳から17歳の武家の男子で、最初の石段を奥まで登った先にある地で、鶴ヶ城を遠く見ながら自刃しました。自刃の良し悪しではありません、この少年隊士達の判断を尊重します。胸熱です。
国を守る事と、尊厳を持って死ぬことは別なのですが、死なないでもらいたい、という思いです。

駐車場

市営観光客用無料駐車場 飯盛山の紹介
をご覧ください。この駐車場で周辺の散策・観光に利用できます。

【会津 さざえ堂 (国指定重要文化財) 】
住所:〒965-0003 福島県会津若松市一箕町大字八幡弁天下1404
拝観時間:9:00-16:00
電話:0242-22-3163
公式ホームページ-会津 さざえ堂
市営飯盛山観光客専用駐車場への地図、ナビ用リンク

身近な観光地です、ちょっとした散歩がてらにちょうどいいのですが、最初の石段で途中から疲れてスロープ・コンベアに乗ってしまいました。
飯盛山の土産物屋には「あわまんじゅう」もあります、小池菓子舗 飯盛店。
ちょっと寄って買っていくのもいいかと。

* 本記事はライター「あいづ くらし」の主観に基づいています。
本内容に関しまして、yahoo及び店へお問い合わせはご遠慮ください。

地域情報発信ライター(会津若松市・会津美里町)

福島県 会津地方をブラブラして紹介するサイト「会津暮らし」を運営。縁があって、Yahoo!ニュース エキスパートの地域クリエイター(担当:会津若松市・会津美里町)になりました。

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