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【長野県軽井沢町】信濃追分をあるく。堀辰雄が暮らした晩年の家で見つけたもの「堀辰雄文学記念館」

akari

フリーエディター(軽井沢町・御代田町)

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追分宿のちょうど真ん中あたり、作家 堀辰雄が妻の多恵さんと晩年を過ごした家を保存し展示資料室を備えた「堀辰雄文学記念館」へ。たまには、住んでいる地域の魅力再発見を。

6月の追分宿。静かな旧中山道
6月の追分宿。静かな旧中山道

入り口の立派な門は、追分本陣の裏門を移築・復元したもの
入り口の立派な門は、追分本陣の裏門を移築・復元したもの

堀辰雄は19歳の頃に初めて軽井沢を訪れて以来、亡くなるまでの30年間に幾度となくこの高原を訪れています。そして旧軽井沢で3軒、信濃追分で2軒の山荘に移り住み過ごしました。

ここは堀辰雄終焉の場所。浅間山の麓、穏やかな風の通る静かな一角です。

木漏れ日のアプローチ。右側は多恵さんが植えたカラマツ並木、左側は新築祝いに室生犀星から贈られたカエデ並木
木漏れ日のアプローチ。右側は多恵さんが植えたカラマツ並木、左側は新築祝いに室生犀星から贈られたカエデ並木

受付を済ませたら、旧宅へ
受付を済ませたら、旧宅へ

美しい平家ですね。旧宅の向こうには浅間山という立地
美しい平家ですね。旧宅の向こうには浅間山という立地

こちらが旧堀辰雄邸です。

47歳の時に新築したもので、亡くなるまでの約2年間住んだ家。療養と読書の日々だったそうです。

現在は建物の前に立派な藤棚ができています
現在は建物の前に立派な藤棚ができています

床の間の掛け軸は、川端康成から新築祝いで贈られた直筆の書「雨過山如洗」
床の間の掛け軸は、川端康成から新築祝いで贈られた直筆の書「雨過山如洗」

愛用の机と椅子と電気スタンド。机と椅子は堀辰雄デザイン
愛用の机と椅子と電気スタンド。机と椅子は堀辰雄デザイン

本に囲まれた奥の4畳半に布団を敷いての療養生活だったようです
本に囲まれた奥の4畳半に布団を敷いての療養生活だったようです

そして今回、中に入って見つけたのが戸建ての書庫!

蔵書を収めるために誂えた小屋の、なんて可愛いこと。

離れが書庫とはオシャレですね。

失礼して、覗かせていただきます
失礼して、覗かせていただきます

畳敷きの本だけの部屋です
畳敷きの本だけの部屋です

堀辰雄はこの書庫の完成をとても楽しみに、心待ちにしていたそう!ですが、完成後わずか10日でこの世を去りました。本が収まるまでは見届けられなかったんですね。

そして今回、もうひとつの常設展示室で「17枚のカード」というものを見つけました。そこには、事細かに蔵書の並べ方が書かれていました。堀辰雄がどんな本を大事にしていたのかがよくわかります。

堀辰雄が亡くなった後、妻の多恵さんは17枚のカードに従い本を収めていったそうです。愛情の詰まった書庫ですね。

右側が旧宅で左側が書庫
右側が旧宅で左側が書庫

文学碑の隣は木陰のベンチ
文学碑の隣は木陰のベンチ

この日はお天気が良くて、屋外で気持ちの良い午後を過ごしました。

見所がたくさんの「堀辰雄文学記念館」。

旧宅と書庫の他にも「常設展示室」と「企画展示室」があり、現在企画展示室の方では「堀多恵のまなざし」が開催されています(2022.3/17〜7/12)。

数学者を夢見ていた学生時代に萩原朔太郎の詩集と出会い文学の道へ、、、堀辰雄の変遷と交友関係がよくわかる展示でした。

バッハの遁走曲(フーガ)を聞いて、ふと『美しい村』の小説形式を思いついたとか、川端康成の『高原』の装丁が堀辰雄だったとか、野村英夫詩集の跋(あとがき)が最後の文だったとか、ちょこちょこと個人的に熱いトピックスもあって楽しめました。

ハルゼミとカッコーの声を聞きながら、のんびりできるおすすめスポットです。

堀辰雄文学記念館
所在地長野県北佐久郡軽井沢町大字追分662
TEL/0267-45-2050
開館時間/9:00〜17:00 (入館は16:30まで)
休館日/水曜日(水曜日が祝日の場合は開館)
※7/15~10/は無休

入館料/大人400円(団体300円)子ども200円(追分宿郷土館と共通)
※5館分の利用券がついた、お得な【文化施設入館共通券(600円)】もあり。
私は今回こちらの共通券を購入して利用いたしました。

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