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スポーツ界に蔓延するギャンブル問題の実態。大谷翔平の元通訳・水原一平氏の違法賭博問題で話題。

AKI GOLFゴルフを愛するシングルプレイヤー

メジャーリーグ・ロサンゼルス・ドジャースに所属する大谷翔平選手の元通訳・水原一平氏による違法賭博に関する話題が後を絶たない。未だ真相が明らかになっていない部分が多く、今後も注目が集まる話題となるだろう。

意外なことにスポーツ界ではギャンブルが蔓延していると言われている。そこで本記事では今回の水原氏の違法賭博以外に、スポーツ界でギャンブルが問題となった事案を3つ紹介する。

1.米ゴルフ界(フィル・ミケルソン)

男子ゴルフのフィル・ミケルソンは総額1億ドル(約148億円)のギャンブル損失があったことを2023年に暴露されている。

本人もこれを認め「今年のフットボールシーズンは、節度を持って楽しむことになる。私は依存症になってしまったけれど、もう楽しくはないと考えられるようになった。今年は賭けません」と脱ギャンブルを宣言している。

「経済的安全が脅かされることはなかったけれど、愛する人たちや大切な人たちを傷つけてしまった」と反省を述べている。

2.日本野球界(読売巨人軍野球賭博問題)

日本野球界でも違法賭博は昔から問題になることが多い。記憶に新しいところでは、読売巨人軍に所属していた選手による違法賭博問題が挙げられるだろう。

発覚の発端は2015年9月末。ジャイアンツ球場に福田聡志投手への借金の取り立てが現われたことだった。たちまち球団の知るところとなり、報告を受けたNPB(日本野球機構)によるメール解析などの調査により、芋づる式に笠原将生、松本竜也の両投手の関与が認定される。上記3選手はNPBから無期失格処分の裁定が下された。また関与が認められた高木京介投手にも1年間の失格処分が下った。

他にも1969年から1971年にかけて相次いで発覚した黒い霧事件など、日本野球界には昔から賭博が蔓延していた事実がある。

3.日本バトミントン界(闇カジノ問題)

バドミントン男子の桃田賢斗選手はロンドン五輪代表の田児賢一選手に誘われ、平成26年10月から27年1月にかけて計6回程度バカラ賭博を行い、約50万円負けたほか、別の闇スロット店にも出入りし賭博行為をしていた。

ロンドン五輪代表の田児賢一選手は無期限の登録抹消。リオデジャネイロ五輪の代表候補だった桃田賢斗選手は無期限の公式競技会出場停止とし、リオ五輪の代表選手として日本オリンピック委員会(JOC)に推薦できなくなった。

桃田選手に対する無期限の試合出場停止処分はのちに解除されたが、五輪での活躍が期待される選手による違法行為だけに、社会的に大きな関心が寄せられるニュースとなった。

まとめ

トップアスリートはギャンブル依存リスクが高くなるとの研究結果が多く発表されている。また男女比では男性アスリートが圧倒的にギャンブル依存症が多く、引退したアスリートはさらにハイリスクになるという結果も出ているそうだ。

アスリートは他の職業の人と比べ精神をすり減らす職業であり、それがギャンブル依存症につながっている部分もあるのだろう。

またトップアスリートになれば手にする報酬も大きくなり、金銭感覚がおかしくなってしまうのも頷ける。

しかしアスリートは常にクリーンな存在であることが社会では求められている。

決して違法なギャンブルには手を染めず、いつまでも少年少女の憧れの的の存在であってほしいものだ。

ゴルフを愛するシングルプレイヤー

ゴルフを愛してやまないシングルプレイヤー。慶應義塾大学商学部卒業。最大飛距離300ヤード以上を誇るビッグドライブが武器。ベストスコア69。2024年度四国アマ出場選手。ゴルフ上達のために蓄えた豊富な知識を世の中に広めることを目標に活動している。「フォロー」ボタンをクリックすると、他の記事も読めるようになります。ぜひフォローをお願いいたします。

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