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児童手当の使い道を見ればわかる。家計管理が下手な人の4つの特徴

あき/家計管理アドバイザー家計管理アドバイザー

最近の社会情勢から「児童手当の増額」などに期待を寄せている人も多いのではないでしょうか。

しかし、いくら児童手当が増額されようと、家計管理が苦手なままではうまく活用できないかもしれません。

ここでは、「家計管理が苦手な人」の「児童手当の使い方」をまとめて紹介します。

「家計管理が苦手な人」は、家計管理を改善するためのヒントとして、あてはまっている特徴がないか確認してみてください。

家計管理が下手な人の「児童手当の使い方」

家計管理アドバイザーとして、たくさんの人の家計を見てきましたが「この人は家計管理が上手いな」と感じる人と、「この人の家計管理は大丈夫?」と心配になる人では「児童手当の使い方」に差が出ます。

「この人の家計管理は大丈夫?」と心配になる人の「児童手当の使い方の特徴」を見ていきましょう。

特徴1 生活費の補てんにしている

「この人の家計管理は大丈夫?」と心配になる人の「児童手当の使い方の特徴」として、まず挙げられるのが「児童手当が生活費になっている」という点です。

実際に児童手当が生活費になっている人の話を聞くと「収入が少ないから生活費になっても仕方がない」「児童手当の額が少なすぎる」などの答えが返ってくることが多いのですが、一方「家計管理が得意な人」に話を聞くと、収入の多い少ないにかかわらず「児童手当はそもそもないものと考えているので、生活費にはしていない」などの答えが返ってきます。

子どもが誕生してから一定の年齢になるまでもらえる児童手当だからこそ、長年生活費に使い込んできた人と、そうでない人では大きな差がついているのです。

特徴2 「使って当たり前」になっている

「この人の家計管理は大丈夫?」と心配になる人の「児童手当の使い方の特徴」として、「児童手当は使って当たり前」と考えている人が多いことも挙げられます。

「児童手当を子どものために使うのは当たり前」と考える人も多く、習い事の月謝や塾などの費用に児童手当を当てている人も多く見られます。

子どもの教育は大切ですから、「児童手当を教育費にしたい」と考える気持ちも親心として理解できます。

しかし、ほとんどの家庭では「幼いうちは児童手当の範囲内で済ませられていたが、成長とともに児童手当だけでは足りなくなった」ということが多いのではないでしょうか。

家計管理が苦手な人のなかには、「多額の習い事や塾の費用でいつの間にか家計が赤字になってしまった」という人も多く見られます。

一方「家計管理が得意な人」に話を聞くと、「習い事や塾の費用は、毎月の給料から支払える範囲で計画しているので、児童手当は使わない」と答える人も多く、児童手当を教育費としてあてにしている人が少ない傾向にあります。

特徴3 何に使ったか分からない

「児童手当を何に使ったか分からない」「いつの間にかなくなっていた」という人も家計管理に心配が残ります。

生活費の補てんに使ったのか、教育費として使ったのか、用途がはっきりと自分でも分かっているならまだよいのですが、「何に使ったのか分からない」という人は、おそらく家計管理に興味も関心もないのではないでしょうか。このような人は、「日頃から計画的にお金を使う習慣がない」ということもできますから、「浪費が多く貯蓄は苦手」という人が多いのです。

もちろん、そのような生活に何の不安もないならこれまで通りのお金の使い方で問題ありません。

しかし、「このままだと破産するのではないか」など今後の家計に不安があるなら、少なくともある程度の家計管理は必要です。

特徴4 生活費の口座と分けていない

家計管理が苦手な人に多く見られるのが「児童手当の入金口座」と「生活費の引き落とし口座」が同じという特徴です。

手当などの入金口座と、生活費の引き落とし口座が一緒の人は、「今月は児童手当が入り収入が多かったので、その分これを買おう」など、「収入が増えると、その分支出を増やす傾向」があるので注意しましょう。

もちろん生活費の引き落とし口座と一緒の場合でも、「手当などが入金されたらすぐに別口座に移す」などの対策がとれていればかいません。

普段の収入と児童手当を分けて考えることで、「児童手当のうちいくらを貯蓄にする」などの計画も立てやすくなるはずですから、「収入が増えたからと安易に支出を増やす」というようなことも少なくなるはずですよ。

「児童手当の使い方」を改善する方法

「家計管理が苦手」と感じる人は、まずは児童手当の使い道について振り返ることから始めてみてください。お子さんの年齢からこれまでの児童手当の総支給額は分かるはずですから、何に使ったのか想像してみましょう。

もし「何に使ったのか分からない」と感じるなら、これから支給される児童手当については、使い道をはっきりさせましょう。

意図せず生活費の補てんにしてしまっている人は、まずは給料だけでのやりくりができるように家計を改善しましょう。そのうえで、計画的に児童手当を活用できる方法について検討することが大切です。

何に使ったかがはっきりわかるようになれば、児童手当の使い道にも満足できるようになるはずです。

家計管理が上手い人と下手な人では、児童手当の使い方ひとつにも差がでるものです。児童手当をより有効に活用したい人は、家計管理を軽んじておそろかにしないように気をつけましょう。

文/家計簿・家計管理アドバイザー あき
著書に「1日1行書くだけでお金が貯まる! 「ズボラ家計簿」練習帖(講談社の実用BOOK)」「スマホでできる あきの新ズボラ家計簿(秀和システム)」他 

家計管理アドバイザー

家計簿・家計管理アドバイザー。東京都在住。子供3人の5人家族の主婦。家計簿歴20年以上。主婦業、家計簿、家計管理、ポイ活などが専門。テレビ出演や雑誌などへの掲載多数。著書に「あきの新ズボラ家計簿(秀和システム)」「ズボラ家計簿」練習帖(講談社)など。

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