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【長野市】高校・大学生のための無料の居場所「学びの拠点Fourth Place」で、誰かと話そう

akiko歩くの大好きライター(長野市)

高校生や大学生の「居場所」といえば、家庭や学校を思い浮かべる方が多いと思います。しかし、たとえば学校に行くのがつらかったり、通信制の高校に通っていて、日中はほとんど家で過ごす子たちは、居場所の種類が非常に限られます。

心が健やかでいられるように、前に進んでいけるように、自分の居場所が豊かであることは大事なこと。高校生や大学生なら誰でも利用できる居場所があると聞いて、見学させていただきました。

もんぜんぷら座やトイーゴ近くの立体駐車場1階に、高校生・大学生のための居場所「学びの拠点Fourth Place」があります。運営主体は「特定非営利活動法人 長野県NPOセンター」。今年6月にオープンから1周年を迎えました。

私自身も、高校、大学生の頃はうまく人と交われず悩んでいたので、こういう場所があったらきっと心強かっただろうなと思います。

主に談話スペースとして使われているテーブル
主に談話スペースとして使われているテーブル

専任のスタッフが常駐し、対応してくださるので、開放日の時間内は自由に過ごすことができます。

学校に行きづらい子、通信制の高校に通っている子、それ以外の子、さまざまな子どもたちの日中の居場所になっています。

現在は固定の利用者は5~6人。学習支援や就労支援は行っておらず、自習したい人は黙々と自習し、人とのコミュニケーションを求めてくる人もいるし、思い思い、過ごしたいように過ごします。

人と話すのが苦手な子もいます。スタッフさんは「踏み込み過ぎず、でも目を離さないように見守っています」といいます。

学びの拠点で今後何をしたいかを、企画会議でみんなで話し合ったそうです。みんなで一緒に映画を観たり、今度はお弁当作りもするのだとか。

書籍やボードゲームがあり、利用者同士が話すきっかけもつくれそうです。

映画も見られるスペースには、卓球台がドーンと置いてありました。一緒にスポーツをすると人見知りな子でも仲良くなれそう!

こうした場所で自然な出会いが広がることで、新たな一歩が踏み出せるきっかけになると思います。一人で来るのはハードルが高いという子は、最初は親御さんと一緒に見学に来るとよいのではないでしょうか。ただし、本人が来たいかどうかが一番大事なので、まずが「こういう場所があるよ」というのをお子さんと共有してみては。公式Instagramで日々の活動を発信しています。

居場所として、子どもたちとの信頼関係を築くのは時間がかかりますし、たくさんの人が押し寄せるような性格の施設ではないので、一般に理解を得るのには苦労する事業だと思います。でも、ここに来ている子たちにとっては大事な居場所であり、ここがなくなるのは行き場所がなくなることを意味します。

残念ながら、資金不足で運営に苦労しているのが現状だそう。子どもたちの未来のために、多くの方が関心を寄せてくださることを切に願います。

【施設情報】
学びの拠点 fourth place 公式サイト
住所:長野県長野市大字南長野新田町1121 荻野ビル1F
TEL:080-7728-3335(担当者直通)
開放日・時間:水・木・土曜日 13時~18時
利用対象:高校生・大学生(通信制高校・定時制高校・全日制問わず)
料金:無料
公式Instagram
*新型コロナウイルスの感染状況により人数制限を設ける場合あり
*記事の内容は取材当時のものです。
運営主体:特定非営利活動法人 長野県NPOセンター 公式サイト
住所:長野県長野市高田1029-1
TEL:026-269-0015

歩くの大好きライター(長野市)

長野市在住。甘いもの、古いもの、エコなもの、変わったもの、とにかく面白いものが大好きです。長野市の魅力を発信していきます!

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