犬を飼いたいと思ったときに、まず足を運ぶのはどこでしょうか。

ペットショップに行く？　ブリーダーを探す？　それとも保護犬を探す？

最近は、テレビなどのメディアでも、保護犬や保護猫の話題を目にすることが増えてきたように思います。

私は動物アレルギーの家族と暮らしているため、大好きな犬や猫と暮らせないのが残念なのですが、たとえおひとりでも、保護犬や保護猫に目を向けてくださるかたがいればと思い、この「CREATORS」でも様々な活動を取材してきました。

以前に「老犬たちの涙　写真展」（記事最下部の「関連記事」参照）を開いた「犬の心をつなぐWA　ポチの会」が、「Nagano I-C-G.Festa実行委員会」と共催で、若里公園でイベントを開催するそうなのでご紹介したいと思います！

11月20日（日）10時から、若里公園で開かれるイベント「ペットショップいくまえに」。

イベントのタイトルに、ポチの会が伝えたいことが集約されています。長野県は、全国レベルで見ると、保護犬の数は少ない方ですが、それでも保護を必要とするさまざまなワンちゃんたちがいます。

ポチの会では、犬の保護、譲渡、啓発活動を行っていて、里親さんが見つかるまでの間、預かりボランティアさんたちが、ご自宅で保護犬の預かりをしています。

今回の譲渡会にも参加するキャバリアのメイちゃんを預かっている、長野市内のMさんにボランティアをしてみての感想を聞きました。

メイちゃんは繫殖引退犬。年齢は7歳程度（メス）。Mさんのご自宅で8月末頃から預かっているそうです。（問い合わせ多数につきメイちゃんの里親募集は一旦停止しています）

Mさんはご自宅で犬を飼っているものの、預かりボランティアは初めてとのこと。「犬が好きなのでさまざまな情報は見ていましたが、大変な思いをしているワンちゃんたちのために何もできず切ない気持ちでいました」といいます。

保護犬に関心を持っている娘さんがきっかけになり、ポチの会の活動と出合い、預かりボランティアを始めました。

ご自宅に来た当初は、目やにや耳あかが出て、汚れていたメイちゃん。

「無表情で声をかけても反応がない。あきらめきったような顔で、これまで生きてきた7年間がどんなだったか想像できました」

声を発さず、自己主張を一切せず、されるがまま。どういう環境で過ごしていたのか、肉球はひどく荒れた状態。外に散歩に出ようとしても歩けない。ほんの少しの段差すら上ることができませんでした。

何もかも初めてのことで、Mさんは心配になり、ポチの会代表の西條さんに相談。すると「愛は絶対に通じるから大丈夫」と言ってくれたそう。

2週間～半月ほどかけて、徐々に表情を取り戻していったメイちゃん。男の人をとても怖がり、おうちの外の環境に慣れるのは、預かりを始めて2ヵ月ほどかかったそうです。今では、お散歩に行くとしっぽを大きく振って走り回り、苦手だった男の人にも自分から近づくことができるようになりました。

「預かりボランティアをやって、本当に良かったです。『大変だね』ってよく言われますが、大変な思いをしているのはワンちゃんの方で、今はたとえ1匹でも確実に救えていることがうれしい。自分の人生の中に、預かりの活動が無理なく入っていて、楽しくできています」

「ペットショップいくまえに」では、メイちゃんたち保護犬の譲渡会（12時まで）、クラフト作家さんのお店やキッチンカーの出店などがあります。保護活動への物品、資金の支援も受け付けています。Mさんの娘さんも、チャリティカレンダーを販売するそうです。

今、ペットショップから犬を買おうと悩んでいる方、両親が年老いて、飼っていた犬をどうしようか？と悩んでいる方などの相談も受け付けます。

共催のNagano I-C-G.Festa実行委員会は、長野県域で活動する方を応援し、個々に持つ個性（Individual）色（Color）目標（Goals）を⁡活かせるマルシェを開催しながら各回ごとに社会活動を行ってます。今回のイベントで出店の方々からは売り上げからポチの会に寄付をするそうですので、来場者が購入することでポチの会への支援にもつながります。

犬が好きな方、保護犬の活動について知りたい方、寄付やボランティアに関わりたい方は、イベントに足を運んでみてください！

※メイちゃんの写真はすべてMさんからの提供

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