【ゴルフ】良いアドレスなくして良いスイングなし 正しいアドレスの基準とは
「ゴルフ上達を望むなら、『自然に立つ』ことを学ぶしかないのである」これは中部銀次郎氏の言葉。
1942年生まれ(2001年死去)の中部銀次郎氏は、プロトーナメント優勝歴があり、プロより強いアマチュアとして、プロが憧れる存在だった。上記の言葉はアドレスの重要性を説いたもの。
正しいアドレスとは
良いアドレスなくして良いスイングはありえない。アドレスの基準を押さえて、そこから自分に合ったアドレスへと変換させていくことが大切だ。
ただ、アドレスの基準とはいっても、身体の特性はひとそれぞれ。一律に「正しいアドレスはこの形だ」と述べることはできない。正しいアドレスのベースとなる正しい立位を「基本的立位姿勢」とし、この立位姿勢が自然にできるゴルファーは一般的に言われている綺麗なアドレスを目指して良いだろう。一方、基本的立位姿勢がとりにくいゴルファーにとっては、一般的に言われている綺麗なアドレスは、無理な姿勢となってしまうため、少し個性あるアドレスを受け入れるべきだろう。
ゴルフのアドレスで身体特性の有無を問わず共通なのが、股関節から体を折りたたむようにして、前傾姿勢をとるということ。上半身を前に倒して前のめりにならないようにしたい。
ここから、身体特性の有無を問わず、アドレスの基準とするべきポイントについて解説していく(身体特性の種類によっては例外有り)。
上半身の基準
腕の形
腕はリラックスしてつっぱらないようにする。左肘の内側がやや上方を向く。右腕の内側もやや上方を向く。グリップと腕の形の両立を目指す。
両肩のライン
右手が左手より下であるため、その分だけ右肩が下がる。目標線に対しては平行。右肩が前に出やすい(肩のラインがオープンになりやすい)ので注意が必要。
下半身の基準
両足かかとラインが目標線と平行
両足のかかとを結んだ線が目標線と平行。右を向きやすいので注意が必要。
左右の体重配分が均等
頭を体の中央に保ち、体重は左右の足均等にかける。右足体重になりやすいので注意が必要。
前後の体重配分が均等
つま先側とかかと側、偏りなく均等にかける。前傾姿勢が前のめりになったり、尻が落ちた状態になったりすると、前後どちらかに偏りやすくなるので注意が必要。
スイング以上にアドレスに着目するべき
上達を望む多くのゴルファーは、スイング(動き)に着目しているようだ。しかし、アドレスのバランスが良くない場合、そのまま理想のスイングを掲げて練習に励んでも、目指すスイングの習得は難しい。
スイングのベースを作るのはアドレスやグリップ。より良いアドレスを追及することが結果的により良いスイングにつながる。より良いスイングの獲得を目指して、アドレスをチェックする癖をつけてみてはどうだろうか。
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