【ゴルフ】練習やラウンド前に取り入れたい 世界で最も偉大なストレッチ ワールドグレイテストストレッチ
クラブを振る前にストレッチ
ランニングやサッカー、テニスをする時と同様に、普段、ゴルフ練習場で練習する前や、コースラウンド前にはストレッチをするべきだ。しかし、ゴルファーはストレッチを省く傾向にある。普段利用している練習場でも、打席について軽く素振りをしてすぐに打ち始める傾向があるし、コースラウンドでも、ドライビングレンジやラウンドスタート前に、あまり体をほぐさない。
ゴルフをする時にもストレッチをするべき理由と、主にどこの部位をストレッチするべきかについて解説する。
怪我の防止
ストレッチは怪我の防止につながる。十分にストレッチをして練習に励んだり、安心安全にコースラウンドを楽しみたい。
ゴルフと結びつく怪我の代表例として「腰痛」が挙げられるのではないだろうか。腰痛は、腰に直接的にエラーが生じて起こっていないケースが多い。
腰椎の可動域は解剖学的に5度しかない。一般的な「体の回転」は実は腰はほとんど回っておらず、腰(腰椎)の上の「胸椎」と腰の下の「股関節」の回旋によってなされている
この胸椎や股関節の可動域が狭い状態で体を回転させようとすると、腰椎を可動域以上に回旋させようとすることになり、腰の負担が増し腰痛につながりやすくなる。
胸椎と股関節を中心にストレッチを十分に取り入れることで、腰の負担を減らし腰痛のリスクを軽減できるのである。
胸椎
基礎運動学 第六版 補訂(医師薬出版株式会社)には下記の通りある。
「回旋運動には有利な構造の胸椎(の椎間関節)」と「回旋はほとんどできない腰椎(の椎間関節)」。腰椎に負担をかけずに体の回旋運動によってゴルフスイングをするためには、胸椎の可動域が必要なのだ。
股関節
基礎運動学 第六版 補訂(医師薬出版株式会社)には下記の通りある。
つまり、股関節はあらゆる方向に動かせる特性があるということ。しかし、胸椎同様、可動域が狭ければ、その特性が失われ体を十分に回すことができない。無理に回そうとすると、骨盤や膝が横に流れるなど余計な動きをしてしまう場合がある。ちなみに、この余計な動きのことを代償動作という。
体幹と腕の連動を覚えやすい
胸椎や股関節の柔軟性が高まった方が、体幹と末端(手や足)がしなやかに連動しやすくなる。体幹と末端が連動していないカタイ動きをしていると、その動きを体が覚えてしまいかねない。体のケアのためだけでなく、理想的なスイングを体に覚えさせるためにもストレッチを十分にしたい。
ワールドグレイテストストレッチ
練習前やラウンド前に取り入れたい胸椎や股関節のストレッチを紹介する。その名も「ワールドグレイテストストレッチ」。直訳すると「世界で最も偉大なストレッチ」となる。
シンプルな動きに見えるが、様々なストレッチが取り入れられているのがこのストレッチ。胸椎や股関節に効果的にアプローチしている。下の動画を見て覚えて、是非、練習場やコースで試してみて欲しい。そして、ゴルフ前のストレッチを習慣化させて欲しい。
<関連情報>
世界で最も偉大なストレッチ。グレイテストストレッチ(GOLFERS SUPPORT)
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