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【ゴルフ】ドライバーとアイアンのスイング 体の使い方は同じでもスイングプレーンは異なる

野洲明ゴルフ活動家

ドライバーとアイアンのスイング

「ティーアップして打つドライバーと、ティーアップしないで打つアイアンのスイングは同じなのか?」と、疑問に感じているゴルファーは少なくないのではないだろうか。

体や腕の使い方は同じだが、結果的に描かれるスイングプレーンは異なる。

そうなる理由を述べるにあたり、キーワードになるのがライ角とシャフト長。その2つが、ドライバーとアイアンで異なることで、構えた時のクラブの状態は下記イラストのような感じになる。

ライ角とはクラブヘッドの底面とシャフトが成す角度のこと。ライ角は番手や銘柄によって異なる。ドライバーのライ角は58度前後。アイアンのライ角は62度前後。

ドライバーのスイング

ドライバーのシャフト長とライ角

アイアンに比べてライ角が小さくなるが、シャフトは長くなる。よって、クリップ位置はアイアンよりも高くなる。

ドライバーショットのスイングプレーン

アイアンよりもグリップ位置が高くなるということは、アイアンショットよりも前傾角度が浅くなるということ。前傾角度が浅く、ライ角が小さいということは、フラット(横振り気味)なスイングプレーンを描くことになる。

アイアンのスイング

アイアンのライ角

ドライバーに比べてライ角が大きくなるが、シャフトは短くなる。よって、グリップ位置はドライバーよりも低くなる。

アイアンショットのスイングプレーン

ドライバーよりもグリップ位置が低くなるということは、アイアンショットよりも前傾角度が深くなるということ。前傾角度が深く、ライ角が大きいということは、アップライト(縦振り気味)なスイングプレーンを描くことになる。

体の使い方は同じ

クラブの構造の違いによってアドレス時のグリップの高さや前傾角度が変わるが、スイング中の体の使い方は同じだ。同じように体を使っても、アドレスが異なるためスイングプレーンの角度が異なる。

ドライバーのスイングプレーンはフラットで、アイアンのスイングプレーンはアップライト。

クラブによってスイングした時の感覚やスイングプレーンは異なるが、基本的には「体の使い方は1つ」という意識をもってスイングしてほしい。

<関連情報>
フェアウェイウッドの打ち方……など基本的にはない(GOLFERS SUPPORT)

ゴルフ活動家

スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとに、論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。ラジオドラマ脚本執筆歴もあり。

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