Yahoo!ニュース

【ゴルフ】転がすべきか、上げるべきか グリーン奥からのアプローチショット

野洲明ゴルフ活動家

グリーン周りからの攻め方

グリーン周りからアプローチする場合、転がした方がよいのか、上げた方がよいのか、迷うことがある。

ライ、ピンポジション、グリーンコンディション、などによってどちらにするべきかが決まるが、基本的には転がしを選択した方が良い。

<関連記事>
【ゴルフ】ピンに寄る ショートアプローチの打ち方(Yahoo!ニュース エキスパート)
【ゴルフ】高く上げてピタッと止める ロブショットの打ち方(Yahoo!ニュース エキスパート)

上げるほどハイリスク

状況の例を挙げる。

グリーン手前にはバンカー。グリーンを狙うショットでバンカーをこえることはできたものの、グリーンを大きくオーバー。

そこからグリーンの入り口までが15ヤードで、グリーンの入り口からカップまでが5ヤード。グリーンの奥はラフで、グリーンは奥から手前に下り。

難しい状況
難しい状況

この場合、高い球でグリーン入り口のギリギリのところにキャリーさせて、ランがあまり出ないように打つことが良いように感じるかもしれないが、転がしが多めのアプローチショットを選択することが賢明だ。

高い球を打つにはフェースを上に向けて、振り幅を大きくして打つ。よって、トップした場合、オーバーする度合いが増す。上記の状況の場合、グリーン手前のバンカーに入るリスクが大きくなる。それを嫌がり過ぎると、だるま落としのようにボールの下をクラブヘッドがくぐってしまい、グリーンに乗らない。

対して、転がしはそういったリスクを軽減できる。

グリーン手前にワンクッション、あるいはツークッション入れてからグリーンに乗せていくため、打つ大きさの加減の難しさはあるものの、振り幅が小さくて済む。よって、ミスヒットしにくく、トップしたとしても、大きくオーバーしない。上記の状況の場合、バンカーに入るほどにオーバーすることがないのだ。

基本は手前からワンクッション

グリーン周りからのアプローチは、基本的には転がしを選択した方が良い。高く上げるショットは、アプローチ練習場などで練習して、大きなミスはほぼ出ない、というところまでスキルを上げてからトライしたい。

ワンクッションも練習が必要。グリーンの手前にキャリーさせた時にどのように転がるかのイメージを持てないことには、寄せることが難しい。

ゴルフ場や練習場のアプローチ練習場で練習するときは、グリーン手前にキャリーさせるショットも練習しておきたい。

<関連記事>
ショートアプローチ グリーン手前でワンクッションさせる場合の注意点(GOLFERS SUPPORT)

ゴルフ活動家

スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとに、論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。ラジオドラマ脚本執筆歴もあり。

野洲明の最近の記事