【ゴルフ】シングル入りを目指す 上級者におすすめのゴルフ本
上達すればするほど難しいスコアアップ
ゴルフはスコアが向上すればするほど、そこからさらにスコアを向上させることが難しくなる。
スコアが120を切るところまではすんなり行ったとしても、100切り、90切りと進んでいくに従って上達の速度を実感しにくくなる。
平均スコアが90を切るレベルになると、練習量もラウンド回数も豊富な場合が多いだろう。ただそのレベルになると、どれだけ量を増やしても、これといった打開策を見つけられないまま停滞しているゴルファーがほとんどではないだろうか。そこで、平均スコアが90を切っているゴルファーが80切りを達成するために、役立つゴルフ本を紹介する。
ゴルフの力学
一般的なゴルフ本よりも難解な書籍ではあるが『ゴルフの力学 スイングは「クラブが主」「カラダは従」』を紹介したい。
著者の松本協氏は現在はUSGTFやTPIといったゴルフ指導資格を取得しているが、もともとは英国在住の金融マン。日本に帰国し、いちアマチュアゴルファーとしてさまざまなコーチの指導法やゴルフサイエンスを研究していく内に、アメリカのゴルフサイエンス研究機関である、ジェイコブス3Dゴルフからアジア人初のアドバイザリーメンバー兼オフィシャル日本アンバサダーとして認定を受けた人物だ。
ゴルフの力学は、このようなゴルフサイエンスを研究してきた人物の著書らしく、理系の書である。
理解を焦らずゆっくりと読み進めていくと、少しずつゴルフスイングに必要なものを凝縮したものが見えてくる。
本の中で出てくる言葉は難しいが、これは今まで一般的だったスイング画像やスイング映像を言語化したもの、という見方ができる。プロなどがやって見せていたものを文字にしたものなのだ。
よって、理解が深まるにつれて、述べられていることはシンプルにとらえられてくる。一般的な知識はある程度ある、と自負するゴルファーに熟読してほしい書籍だ。
練習量やラウンド数が減ってもレベルを上げる
練習量やラウンド数をこなすとある程度は良いスコアでプレーできる。しかし、その量にものを言わせてスコアを良くしたところで、はたしてそれは上達と言えるのだろうか。
練習量やラウンド数が減った時に、そのゴルファーのスイングの質やゴルフ力が問われる。
そして、練習量やラウンド数が減った時でも、理論的にゴルフスイングをとらえられていると、コース上であらゆる対処が可能になりやすくなる。
上級者は、練習量やラウンド数が減ったとしてもパフォーマンスを上げるためにはどうするべきか、という観点があると良いだろう。
その観点があれば、今回紹介したゴルフの力学から良いものを吸収できるはずだ。
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ジェイコブス3D 松本協 著『ゴルフの力学 スイングは「クラブが主」「カラダが従」』(GOLFERS SUPPORT)