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プロゴルファーの攻め方に学ぶ グリーン周りのバンカーに入った場合の対処法【ゴルフ】

野洲明ゴルフ活動家

アゴに近い場合、難易度が高まる

バンカーに入るだけでもある意味小さなトラブルだが、そのバンカー内のボールが止まる位置次第では大きなトラブルとなる。

例えばグリーン周りのバンカー。高いアゴの近いところにボールが止まり、アゴの方向にピンがある場合。こういった場合は、どのように対処すれば良いのだろうか。

グリーンを狙うべきか、横に出すべきか

サンドウェッジのフェースを大きく開いて打てばボールの高さを出すことができる。しかし、少しでも失敗するとアゴに当たってバンカーから脱出できない、という最悪の事態となる。アゴが近ければ、通常のバンカーショットの時のようなフォロースルーがとれないことも加わり、難易度が高まるため、そのリスクも高まる。

確実に超えられる高さのアゴの方向を狙いたい。その方向がグリーンやピンの方向でなくても、だ。

今季の女子プロゴルフ開幕戦。優勝した西郷真央の最終日最終ホールの2打目のショットは、このようなグリーンサイドバンカーのアゴに近いところに止まった。そこからグリーンを狙わずに横に出した(ただ出すだけでなはなく、ライが良い地点まで飛ばした)。この冷静な判断が初優勝を手繰り寄せた。

※以下の動画、3分40秒あたりから該当シーン

基準はリスク回避

基本的には極力希望的観測は捨て、トライよりもリスクを回避することが最優先。そして、次のショットが打ちやすい(ピンを狙いやすい)方向や地点を狙う。

リスクを回避すると、一打捨てたようでもったいない気がするかもしれないが、一打も無駄にしたくない気持ちが強く、トライした結果大たたき、ということはよくある。

練習として割り切り、ピンチで様々なトライをしてみるのは悪くないことだが、スコアメイクの観点では、リスク回避が賢明だ。

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ゴルフ活動家

スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとに、論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。ラジオドラマ脚本執筆歴もあり。

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