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傾斜地からダフらない!左足上がりと左足下がりから正確にボールをとらえられる打ち方【ゴルフ】

野洲明ゴルフ活動家

コースラウンドでは約80%の確率で平均斜度約5度の傾斜地からボールを打つことになる、という研究結果が発表されていることからもわかるように、コースでは練習場での練習のように平地からショットすることは少ない。

そして、傾斜地からのショットは、体幹の回旋量が減るという研究結果も発表されている。前後左右の重心移動、前傾角度、スタンス幅、いろいろな部分が平地からの場合とは異なるからだ。

今回は左足上がりと左足下がりについて。左足上がりの方が、理論上は易しいが、左足上がりの方を難しく考えているゴルファーもいるようなので、それぞれの違いから整理していきたい。

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左足上がり

左足上がりは、クラブヘッドがボールを正確にとらえられるポイントに向かえる空間が広い。平地よりも広いという部分では、平地よりも易しく打てるはず、ということになる。

左足上がりのイメージ
左足上がりのイメージ

打ち方の注意点としては、球が上がりやすくなる分、飛距離が落ちやすくなる。1番手以上大きめの番手を選択しよう。

また、傾斜地は自然と体幹の回旋量が減るので、無理して平地と同じ大きさのスイングをしようとしないようにしたい。

左足下がり

左足下がりは、クラブヘッドがボールを正確にとらえられるポイントに向かえる空間が、平地や左足上がりに比べて狭い。より確実にダウンブローでインパクトする必要がある。

左足下がりのイメージ
左足下がりのイメージ

一般ゴルファーに多い“すくい打ち”になると、平地や左足上がりではなんとかボールをとらえることができても、左足下がりではミスになりやすくなる。傾斜地の中でも、より難しいのが左足下がりだ。

注意点としては、番手や傾斜の度合いにもよりが、球が低くなりやすくなる分、飛距離が出やすくなる。

また、左足上がりと同様に、自然と体幹の回旋量が減るので、無理して平地と同じ大きさのスイングをしようとしないように注意したい。

傾斜なりに構えてスイングする

傾斜が強くなると、傾斜に対して直角に立つことはできないが、左足上がりは右足体重、左足下がりは左足体重になるように、傾斜地に適度に従ってアドレスをする。

ただ、注意したいのが、左足上がりでも、切り返しでは左足への圧が強まるべき。決して、右足体重キープではない。上級者やプロを対象にスイング中の足圧を調査した結果では、どの傾斜の種類でも、切り返しでの足圧は、右足よりも左足の方が強い、という結果になった。

傾斜地からのショットの苦手意識を払しょくして、スコアメイクしやすくしたい。

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傾斜地からのショット(Golfers Support.com)

ゴルフ活動家

スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとに、論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。ラジオドラマ脚本執筆歴もあり。

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