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高いチケット代の価値ある?ZOZOチャンピオンシップを観戦して感じた米ツアーの魅力

野洲明ゴルフ活動家

10月19日から22日に千葉県のアコーディア・ゴルフ 習志野カントリークラブで米ツアー(PGA TOUR)、ZOZOチャンピオンシップが開催された。

優勝はコリン・モリカワ。日本でも人気が高い選手が久々の優勝を飾り、石川遼が上位に進出し、盛り上がりを見せた。

筆者は同大会を現地で観戦。第1回大会の2019年大会以来の観戦となったが、あらためてツアー観戦や米ツアーの魅力をふまえながら、大会のレポートをしていきたい。

エンターテイメント空間

ゴルフ場がエンターテイメント空間と化すのがプロツアーである。随所に設けられたスタンドから見る風景や、至近距離から見る選手たちのショットには、凄みを感じる。これは、テレビやスマホやタブレットの画面からでは感じることができないものだ。

1番ホール ティーイングエリア
1番ホール ティーイングエリア

ドライビングレンジ
ドライビングレンジ

VIP席
VIP席

米ツアーはパッティンググリーン(練習グリーン)の演出にもこだわりを持っている。白い木製の柵でグリーンを囲っている。「ここより内側には入っていけませんよ」という境界なのだが、ある意味‟地味”なパッティンググリーンが、この柵によって華やかな舞台の雰囲気をまとっている。

パッティンググリーン
パッティンググリーン

白い柵
白い柵

この大会でしか見れない選手たち

ZOZOチャンピオンシップには、日本ではこの大会でしか見れないような選手たちが出場した。2019年大会と比べるとタイガー・ウッズがいない分だけ、やや物足りなさがあるが、豪華な面々となった。

今や米ツアーの顔の一人になった松山英樹、東京五輪金メダリストのザンダー・シャウフェレ、米ツアーで復活優勝をとげたリッキー・ファウラー、同大会優勝したコリン・モリカワなどが、知名度や実績的には、今回のZOZOチャンピオンシップのウリとなった。

他にも、米ツアーのスター候補、ミンウー・リー、若きレフティー、アクシェイ・バティアなども要注目だった。初日と2日目、中島啓太とミンウー・リーを同組にし、石川遼とアクシャイ・バティアを同組にしたあたりに、大会を盛り上げようとする大会側の意図を感じた。

チケット代の価値はある

日本ツアーは観戦チケット代が4,000~5000円程度であるのに対して、ZOZOチャンピオンシップは初日と2日目が10,000円、3日目が13,000円、4日目が14,000円だった(オプション次第でプラス料金)。

観戦に興味はあっても「高い」と感じて、チケット購入を回避した人が多いかもしれない。だが、高いかもしれないがその価値はある。プレー観戦以外にもイベントなどがあるので、楽しみ方はいろいろ考えられる。

ZOZOチャンピオンシップは、大会発足当時に発表された契約年数は6年。ということは、2024年大会がひとまず最後の大会となる。

もしかしたら、来年を最後に日本で米ツアーを観戦できる機会は当分ないかもしれない。まだZOZOチャンピオンシップ未体験の日本のゴルファーは、2024年大会は是非観戦の計画を立てよう。

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ZOZO CHAMPIONSHIP @習志野カントリークラブ 大会レポート(GOLFERS SUPPORT)

ゴルフ活動家

スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとに、論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。ラジオドラマ脚本執筆歴もあり。

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