散歩しながらゴルフ上達!?普段の生活の中で取り入れたいコースラウンドに活きる3つの取り組み
ゴルフ練習場に行ってボールを打つことだけが、ゴルフの練習ではない。普段の生活の中でできるゴルフに活きる取り組みは多く存在する。
今回はその中で、散歩などで外を歩いている時にできることを3つ紹介する。
スイングにつながること、ターゲットまでの距離を把握するために必要なこと、グリーンの傾斜を読むために必要なこと、この3つだ。
散歩中にできる3つの取り組み
1:良い姿勢で歩く
歩くときは、背中を丸めて下を向かずに、両肩甲骨を適度に寄せて前を向いて歩きたい。
良い歩行姿勢の習得は、良いアドレスにつながる。良いアドレスは良いスイングにつながる。ゴルフの時だけ綺麗な姿勢でアドレスしても、良いスイングにつながるとは限らない。
自然に良いアドレスになる歩行姿勢の習得は、普段の心掛けが大きなポイントになる。
ただ、良い姿勢を取ろうと胸を張りすぎて骨盤が前掲し、反り腰にならないように注意したい。
反り腰になると、腹圧が弱まり、体の各部位に余計な負担がかかってしまい、体のアライメントが崩れやすくなる。それは、スイングのバランスを崩しやすくなるだけでなく、いろいろなケガにつながるリスクが生じる。
2:横断歩道で白線から白線を1歩で歩く
横断歩道は、白線の縦幅が45cmで白線と白線の間も45cmであることが多いようだ。ということは白線と白線を1歩で歩けば歩幅が90cmということになる。
<関連情報>
道路標識、区画線及び道路標示に関する命令 昭和三十五年総理府・建設省令第三号(e-Gov)※横断歩道に関してリンク先の下部の方に記載アリ
90cm≒1ヤード。
横断歩道の白線1本1本に足が片方ずつ着地するように歩けば、その時の歩幅は約1ヤードということになる。
この歩幅を覚えることができれば、コースラウンドでグリーンやピンなどのターゲットまでの距離を‟歩測”を使って測る時に「1ヤード×歩数」の数字を使って距離を導き出していけるので、その精度が上がる。
自分なりの歩幅で歩測している人は、横断歩道を使って1歩1ヤードを覚えていこう。
3:歩いている道の傾斜を見る
散歩中、道の傾斜に目を凝らしてみたい。急な傾斜は対象外とし、コースのグリーンでもあり得る斜度の傾斜に注目したい。
まず検証する傾斜を選定する。そして、その傾斜の種類(上り、下り、左が低い、右が低い)や、斜度を読む。
そして、その傾斜を挟んだ反対側に行き、その傾斜を見る。すると、最初に読んだ傾斜の感じとは違って見える場合がある。どちらか片方から、もしくは両方から見た時に錯覚を起こしているのだ。
例えば下の写真の赤い点の場所の部分。下りに見えるだろうか、上りに見えるだろうか。
「溝があるから溝に向かって下り」と、知識をもとに考えずに、単純に絵として見て欲しい。
正解は手前から奥に向かって(溝に向かって)下りなのだが、マンホールあたりから奥に向かって上りに見えなくもないと感じないだろうか。
以下の写真は、赤い点の場所を挟み反対側から撮ったもの。
明らかに奥から手前に下っていることがわかる。ということは、先ほどの写真で言えば、手前から奥に下っているということだ。
読むべき傾斜1点だけを見ると錯覚が起こり、傾斜の程度以前に傾斜の種類が曖昧になりやすい。傾斜の周辺も含めて視野を広くしたり、2か所以上からその傾斜を見ることで、錯覚を起こしにくくなる。
通り過ぎる前に見る傾斜と、通り過ぎて振り返って見る傾斜の感じが違って見える場合がある。これを実感するだけでも、コースのグリーンでの情報収集の精度が上がる期待が持てる。是非、散歩中に傾斜チェックをしてみてほしい。
ちなみに、コースのグリーンのライン読みで押さえておきたいポイントとして、‟極力遠めから傾斜を読み始める”というものが挙げられる。ボールの近くに行ってから傾斜を見るのではなく、グリーンのはるか手前からグリーンの傾斜をとらえることで、ライン読みの精度が上がる。広くぼんやりした視野から、焦点をギュッと絞っていくイメージだ。
ただ歩くだけはもったいない
ツアー選手は、ボールを打つ時だけプロっぽく洗練された動きをしているわけではない。歩行姿勢も綺麗で悠然としている。ラインを読むときの目線の動きを見ると、ボールとカップの間の狭い範囲を凝視するのではなく、広範囲の傾斜をとらえようとしていることがわかる。
歩行姿勢にしても、横断歩道の歩幅にしても、普段から意識していれば次第に癖付いてくる。そうなれば、コースでもボールを打つ以外の動きの質が良くなり、まわりまわって、うまくボールを打ちやすくなるだろう。
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