グリーンを狙うショットの時に検討したい、プロゴルファーがしているコースマネージメント
ツアー選手はグリーンを狙うショットで、状況次第でピンを狙わない場合がある。ミスしても次打でリカバリーできるようにコースマネージメントをする場合があるのだ。
対して、多くの一般ゴルファーは‟打った後のことを考えても意味がないからピン狙い一択”といった感じでグリーンを狙える距離からは、すべてピンを狙い続けている。
初級者を卒業した段階のゴルファーであれば、打った後のことを考えることは意味がないことではない。
プロゴルファーのマネージメント
特にプロツアーではピンポジションが難しくなることが多く、ピンを狙って狙い通りのショットを打てれば1パット圏内にグリーンオンするが、球筋が少しでも悪い方にブレてグリーンを外すと、リカバリーが難しい状況になりやすい。
ピンが切っている狭いエリアではなく、グリーン面を広く使えるエリアを狙えば、狙い通りに打ててもピンに絡むことはない代わりに、多少球筋がブレても次打は打ちやすい状況になりやすい。
こういうピンを狙わないマネージメントは意外に多くの場面で見られる。
厳しいピンポジションを狙うことは‟ハイスクハイリターン”、狙わないことは‟ローリスクローリターン”となる。
一般ゴルファーに多いプレー
多くの一般ゴルファーはピンを狙い過ぎと言わざるをえないようなプレーをしている。
グリーンを狙う時は、ピンポジションやグリーン周りの状況などを見ながら、場合によってはピンから大きく離れた地点を狙うことも検討するべき。
平均スコアが90ゴルファーのピンまで150ヤードからのショットの、次打の残り距離の中央値が56フィート(約19ヤード)、平均スコア100ゴルファーの同距離からのショットでの、残り距離の中央値は73フィート(約24ヤード)という統計データを公開している研究結果がある。
一般ゴルファーのショットはブレる確率が高く、ブレの度合いが大きいのだ。
このような結果もふまえて、同研究では、平均スコア90ゴルファーはピンポジション関係なくグリーンセンターを狙うべき、と結論づけている。
研究結果補足:
平均的なプロの150ヤードからのショットの残り距離の中央値は23フィート(約8ヤード)、超一流選手の150ヤードからのショットの残り距離の中央値は21フィート(約7ヤード)
‟スコアメイク”と‟練習”を分けて考える
「自分のレベルではコースマネージメント云々のレベルではない」と感じるゴルファーも多いだろうが、決してそんなことはない。
初級者はボールを前に進めることに必死だから、コースマネージメントまで気が回らないのはやむを得ないが、ある程度の確率でそこそこボールを飛ばせるようになれば、コースマネージメントについて考えることでより良いスコアを目指しやすくなる。
「難しい状況になったらなったで良い練習になるからOK」といった感じで、スコアメイクよりも練習の要素を強めてプレーするのであれば、どんどんピンを狙っても良いだろう。難しい状況に慣れるというのも大切だ。
‟スコアメイク”と‟練習”。何を中心に置いてプレーするかを明確に定めて、それに合ったプレーの仕方を構築していきたい。
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