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【ゴルフ練習場】スイング造りはインドアの方が屋外より適している?ゴルフ女子に聞いたインドアの良さ

野洲明ゴルフ活動家

都市部を中心にインドア練習場が増えてきている。「無人営業」や「24時間営業」も多く出店している。

各店でシミュレーターなど高性能機器を搭載し、「打った球が見れない」というインドアゴルフ施設のデメリットを打ち消せるようになってきている。最近の測定器は、打った生の球を見ること以上にその打った球の詳細が分かるものもあったりするのため、活用の仕方次第では大きな力になる。

インドア練習場のパワーが増強してきている昨今。ハード面の充実がはかられる前から「スイング造りは球筋が見れる屋外練習場よりもインドア練習場の方が適している」と言われているが、その評価はより確かなものになっているのだろうか。

ゴルフ女子にインタビューを行い、スイング造りにおいて質問したところ「スイング造りは断然インドアだと思います」という回答を得た。

生の球筋が見れないことが逆に良い

インドア練習場がどれだけハード面が充実していても‟臨場感”では屋外練習場にかなわない。しかし、それが逆にボールの飛びについて気にし過ぎないことにつながり、スイング中、クラブ全体や体の動きに意識を向かわせやすくなる。

屋外練習場では、「当たったor当たらなかった」「まっすぐ飛んだor曲がった」という結果が気になりすぎて、スイング前に持ったイメージをスイング中に失いやすくなる。こうなっては、より良いスイングを構築していくことは難しい。

インドアゴルフスタジオに通っているゴルフ女子にインタビューを行ったが、同じ認識を持っていた。

一般的には屋外よりもスイング造りに適していると言われていますが、その通りの実感があるということですね。

という問いに対して、

はい。スイングが録画され、データも出るので、スイング造りは断然インドアだと思います。データに詳しくない人にとっては見方が分からず、なかなか難しいですが。。。

という回答だった。

スイングのイメージが浸透してきたと感じたら屋外練習場へ

インドア練習場がスイング造りに適しているからといって、インドアだけで上達が完結するかといえばそうではない。

インドア練習場で磨いたスイングをコースで実行するには、屋外練習場という‟臨場感”がある場所でそのスイングができるかどうかを確認する必要がある。

インドア練習場よりも臨場感が高い屋外練習場
インドア練習場よりも臨場感が高い屋外練習場

屋外練習場は、インドア練習場よりも緊張感が高まることもあり、インドア練習場でのスイングと同じスイングができるようになるには、ある程度の慣れが必要になる。屋外練習場での球打ちに慣れることで、コースでもインドア練習場と同じスイングがしやすくなるだろう。

ゴルフ女子に、以下の質問をしてみた。

インドアゴルフスクールに通ってみて、インドア特有の問題点は感じていますか?

すると、以下の回答が返ってきた。

私の場合、屋外より閉塞感を感じます。それと、ドライバーのような長くてボールが飛ぶクラブを使う場合でも、アプローチも飛んでいくボールは映像と数値でしか確認できません。スイング造り、ではなく実践的な意識で練習したい時に、実際のボールの飛びを確認したい気持ちになります。インドア経験が浅いので、測定器を全面的に信用していないのかもしれません。

やはり、インドアと屋外にはそれぞれの良さがあり、それぞれに問題点があるようだ。

両方活用する

インドア派はインドアのみになりやすく、屋外派は屋外のみになりやすかったりする。

練習場所が偏っている人や、どちらを練習場所にしようか迷っている人は、両方使うことを検討してみてはどうだろうか。

インドアではスイング造りの練習→屋外ではインドア練習の成果の確認と課題の抽出、実践練習→インドアでスイング造り、というサイクルが効率的だ。

インドアで結果(球筋)に惑わされずにスイングの課題をクリアしながら、屋外練習場という結果を気にせざるをえない環境に慣れることで、コースラウンドの内容が向上しやすくなるだろう。

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ゴルフ活動家

スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとに、論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。ラジオドラマ脚本執筆歴もあり。

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