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【買うなら今!絶対食べてほしい】これからの時期豊水梨を八百屋が勧める理由を紹介

青髪のテツ野菜のプロ

こんにちは、八百屋歴10年の青髪のテツです。

秋は味覚の秋というだけあって、さまざまなおいしい食べものが旬を迎えますが、みなさんは秋になるとどの食材をよく食べますか?

まだまだ暑いですが、お盆も過ぎて9月が近づいてきているので、梨やいちじくなど秋を彩る果物が果物売り場に並び始めています。

梨の中でも、これからの時期私が一押しする品種は「豊水梨」です。

そこで今回は八百屋である私が「これからの時期豊水梨をおすすめする理由」を紹介していきます。

私が豊水梨をおすすめする理由

私が豊水梨をおすすめする理由は「タイミング」と「味」です。

まずはタイミングの話ですが、豊水梨の旬は9月上旬から下旬までと言われています。豊水梨はとても味が良い梨なのですが、旬がとても短い果物と言えます。

栽培技術が向上し、もう少し早い時期から出回ってはいるものの、本来の旬は9月の間だけなんです。まさに8月が終わろうとしているこれからの時期が最も食べごろといっても良いでしょう。

次に豊水梨の味や特徴を紹介していきます。

豊水梨の特徴

豊水梨の特徴は「甘味と酸味のバランスが素晴らしい」「果汁が多い」「シャリっとした食感」の3点です。

それぞれ簡単に説明します。

豊水梨の味

豊水梨は同じ赤梨である幸水梨と比較されがちですが、豊水梨と幸水梨の最大の違いは酸味の強さです。

豊水梨の方が幸水梨よりも、酸味が強いため、甘味と酸味のバランスで濃厚な味わいになります。

果物は甘いだけでは、物足りないという方が多くいます。例えばみかんは強い甘味と一緒にそれなりに酸味がないと濃厚な味にはなりません。それと同じで甘さだけではなく、ほどよい酸味のある豊水梨だからこそ出せる味があるんです。

また豊水梨は酸味だけでなく甘味もしっかりとある品種です。梨は11度あれば甘いと言われる中、豊水梨の糖度は12〜13度前後とかなり高いんです。

親は「幸水梨」と「平塚1号」で果汁が多く、一口食べると果汁が口一杯広がりますよ。

「最近の品種は甘いばっかり、梨は豊水梨じゃないと物足りない!」という豊水梨のファンは私の周りに結構います。豊水梨ってどんな味だっけ?という方はぜひお近くのスーパーで買って食べてみてくださいね。

豊水梨の食感

豊水梨の食感は「シャキシャキ」としています。

赤梨の中では柔らかめですが「シャキ!ジュワッ」と果汁が溢れやみつきになるおいしさですよ。

硬すぎず、柔らかすぎないので、豊水梨は万人受けする食感の梨ではないでしょうか。

豊水梨の重さや大きさ

豊水梨は幸水梨よりも、少し大きめのサイズができやすい品種です。

幸水梨は250〜300gのものが多いのですが、豊水梨は350〜400gのものが出回ります。このくらいのサイズになり、収穫期になると皮が黄金になり、果点と呼ばれるコルク質の模様が出てきます。

ということで豊水梨はとても魅力的な品種なんです。ぜひ1度試してみてくださいね。

これからの時期豊水梨をおすすめする理由まとめ

今回は八百屋である私が「これからの時期豊水梨をおすすめする理由」を紹介しました。

この記事で豊水梨に興味を持たれた方がいたら、お近くのスーパーで買ってみてくださいね。

他にも「梨は冷凍したらまずいのか?検証してみた」や「抜群においしい豊水梨の取り寄せ方」という記事も書いているので、気になる方は読んでみてくださいね。

野菜のプロ

現役の八百屋。歴は10年です。ブログ「やさいのトリセツ」運営者。書籍「野菜売り場の歩き方」と「おいしい野菜まるみえ図鑑」「マンガでわかるやさいのトリセツ」好評販売中。Twitterフォロワー75万人を超えました。

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