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【皮は黄色が正解!】ハズレの青梨を買わない選び方!たった3つのコツを八百屋が伝授

青髪のテツ野菜のプロ

こんにちは、八百屋歴10年の青髪のテツです。

秋は味覚の秋というだけあって、さまざまなおいしい食べものが旬を迎えますが、みなさんは秋になるとどの食材をよく食べますか?

秋の食材の中でも特に梨はうちのお店で人気のある果物で、1日に1000個以上売れる日もあるほどです。

そんな梨ですが、青梨って知っていますか?地域によって知らない方と知っている方に分かれると思います。

そこで今回はそんな方のために「青梨とはどういうものか」と「鮮度が良くおいしい青梨の選び方」を紹介していきます。

青梨とは

梨は大きく分類すると赤梨と青梨に分かれます。

赤梨は幸水梨や豊水梨という品種があり、茶色い皮につつまれています。赤梨はほぼほぼどの地域のお店でも品揃えされているので、赤梨という言葉を聞いたことがなくても、幸水梨や豊水梨と聞くと「聞いたことある」とか「よく知っている」という方が多いと思います。

赤梨の代表的な品種 幸水梨
赤梨の代表的な品種 幸水梨

今回紹介する青梨はその名の通り、青リンゴのような緑色の皮に包まれた品種の梨のことを指します。代表的な品種は二十世紀梨で他にも菊水梨や八雲、かおりといった品種があります。

青梨の代表的な品種 二十世紀梨
青梨の代表的な品種 二十世紀梨

青梨の選び方

梨を選ぶときは、たった3つのコツを押さえておけば、鮮度が悪い個体を選んでしまうことがなくなります。

そのコツとは...

・皮の色をチェック
・皮にハリ・艶がある
・扁平な形をしている

それぞれ簡単に説明していきます。

青梨の選び方①皮の色をチェック

青梨を選ぶときまずは「皮の色」に注目しましょう。

この皮の色が青梨選びの重要なポイントになります。

熟度が進んでいない二十世紀梨は、皮の色が緑色をしています。実が硬くシャキシャキとした食感が楽しめ、味はさっぱりしています。

緑色の皮をした二十世紀梨
緑色の皮をした二十世紀梨

皮の色が黄色く色づいている二十世紀梨はよく熟しているので、甘味が強い傾向になります。食感は柔らかめになるので、それぞれ気分や好みで選べるようになると良いですね。

皮が黄色く熟している二十世紀梨
皮が黄色く熟している二十世紀梨

青梨の選び方②皮にハリとツヤがある

次に青梨の「皮の状態」に注目しましょう。

梨は約88%が水分で構成されています。そのため鮮度が落ちてくると水分が蒸発し、皮にしわがでてきてしまいます。

持った時にハリがある青梨は鮮度が良いので、皮の状態をチェックして選ぶと良いですよ。

青梨の選び方③扁平な形をしている

また、青梨の「お尻の形」に注目しましょう。

お尻というのはヘタの反対側の方のことを指します。梨はお尻がふっくらしていて肩が張っている扁平な形の個体が味が良いと言われています。

青梨を選ぶ時は形もしっかりチェックして購入すると良いですよ。

青梨の選び方まとめ

今回は青梨の選び方を紹介しました。

今回紹介した青梨の選び方を使って、この秋たくさん青梨を食べていただけると嬉しいです。

青梨は品種が色々ありますが、私が個人的に推している品種は昔から一般的に出回っている二十世紀梨です。

二十世紀梨は甘いだけじゃなく酸味も結構あります。新品種の甘味の強い梨たちに負けているのか、最近では品揃えしているお店が減ってきている印象です。

おいしい二十世紀梨が食べたいという方のために「鮮度抜群の二十世紀梨を農家から直接取り寄せる方法」という記事も書いているので、気になる方は読んでみてくださいね。

野菜のプロ

現役の八百屋。歴は10年です。ブログ「やさいのトリセツ」運営者。書籍「野菜売り場の歩き方」と「おいしい野菜まるみえ図鑑」「マンガでわかるやさいのトリセツ」好評販売中。Twitterフォロワー75万人を超えました。

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