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紅はるかと鳴門金時どっちが甘い?間違ったさつまいもの選び方をしている人が多いので八百屋が正解を伝授

青髪のテツ野菜のプロ

こんにちは、八百屋歴10年の青髪のテツです。

9月下旬になり、かなり秋らしい気温になってきましたね。

秋といえば、さつまいもや秋刀魚、梨や柿などあります。秋の味覚ってどれもおいしくて素敵ですよね。みなさんはなにをよく食べますか?

秋が旬の野菜の中でも、秋の味覚といえば「さつまいも」を一番に思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。焼き芋、さつまいもご飯、スイートポテトなどどれも素敵ですね。

そんなさつまいもですが、お客さんから「最近さつまいもは種類が増えててどれを選んだらいいかよくわからない」と言われたことがあります。

確かに、選択肢が多いのは良いことですが、特徴がわからなければ選びにくいですよね。

そこで今回はスーパーでよく見かける品種の「さつまいもの特徴」を紹介していきます。

紅はるか

とにかくあま〜いさつまいもを食べたいという方は「紅はるか」がおすすめです。

紅はるかはねっとり系のさつまいもで、とにかく強い甘味が特徴です。その糖度は驚異的で個体差はあるものの、焼きいもにすると糖度は45度を超えると言われています。

実際他のさつまいもと食べ比べてみても、圧倒的に甘いので意識して食べたことがない方は一度試してみてくださいね。

紅はるかはその食味の良さから、各地でその地方のブランド名が付けられていて「紅天使」や「甘太君」「葵はるか」「紅優甘」などは全て紅はるかなんです。

鳴門金時

逆にあっさりとした甘さのさつまいもを食べたいという方は「鳴門金時」がおすすめです。

正直な話、私は料理用途によっては甘すぎるさつまいもが苦手だなと思うことがあります。私と同じように、お味噌汁の具や天ぷら、炒め物に使うさつまいもは甘すぎない方が良いという方も一定数いるのではないでしょうか。

そんなときに活躍するのが「鳴門金時」です。

鳴門金時はさっぱりとした甘さが特徴なので、どんな料理に使っても主張しすぎないのでちょうど良いんです。食感もねっとり系ではなく「ほくほく系」というのが料理に使いやすいなと感じます。

果物やトマトも同じですが、なんでも甘ければ良いという流れで出回る品種が決まっている気がしますが、糖度至上主義にならず、用途や好みによって品種を使い分けれるようになると良いですね。

シルクスイート

最後に紹介するのはシルクスイートです。

シルクスイートは紅はるかほどではないですが、甘味の強い品種です。紅はるかと大きく異なる点は「食感」です。

出回る時期にもよりますが、しっかり熟成されたシルクルイートは焼き芋にすると食感が絹のようにしっとり滑らかに焼き上がるのが特徴です。

食感が滑らかなので、シルクスイートはお菓子作りにもおすすめのさつまいもです。

さつまいもの品種別特徴まとめ

今回はスーパーでよく見かける品種の「さつまいもの特徴」を紹介しました。

まとめると「激甘ねっとり紅はるか」「さっぱりほくほく鳴門金時」「舌触り食感のシルクスイート」といった感じでしょうか。

この記事を参考にこれからが旬のさつまいもをたくさん食べて頂けると嬉しいです。

他にも「間違った焼き芋の作り方してない?アルミホイル有りと無しどちらが正解か八百屋が検証してみた」や「さつまいもが長持ちする保存方法」という記事も書いているので、気になる方は読んでみてくださいね。

野菜のプロ

現役の八百屋。歴は10年です。ブログ「やさいのトリセツ」運営者。書籍「野菜売り場の歩き方」と「おいしい野菜まるみえ図鑑」「マンガでわかるやさいのトリセツ」好評販売中。Twitterフォロワー75万人を超えました。

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