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シワシワになった「大根を捨てないで!!」八百屋からのお願い【そのワケとは】

青髪のテツ野菜のプロ

こんにちは、八百屋歴10年の青髪のテツです。

この時期、甘くおいしい白菜や大根などの冬野菜ですが、鍋に入れたらすぐ消費できるからととりあえず買っておくってことありますよね。

そんな野菜が冷蔵庫の奥から出てきて、シワシワになっていた...。という経験がある方も多いのではないでしょうか。

そんな状態になった野菜は、異臭がしたりカビが生えていないのであれば捨てないでください。「なんで?」と思う方も多いと思います。

そこで今回は「シワシワになった野菜を捨ててはいけない理由」と「シワシワになった大根の復活術」を紹介していきます。

シワシワになった野菜を捨ててはいけない理由

買った野菜がシワシワになっても捨ててほしくない理由は、シワシワになっている野菜は、異臭がしたりカビが生えていないのであれば、水分が抜けているだけでまだ傷んでいないからなんです。

野菜がシワシワになる原因を簡単に説明します。

野菜は収穫後時間がたつにつれて、呼吸や乾燥でヘタや表面から水分が抜けてしまいます。そうなると表面の皮にハリやツヤがなくなりシワシワになっていきます。

野菜の表面にカビや腐りがなく、シワシワしているだけであれば、水分が抜けているだけなのでまだ食べることができるというわけです。

例えばシワシワになったきゅうりやなす、ミニトマトや大根、葉物野菜なども水分が抜けてしまっているだけなので、他の異常がなければ問題なく食べることができます。

シワシワになった大根を復活させる方法

シワシワになった大根をハリがある状態に戻す方法を紹介します。

1.大根を1/3程度の長さにカットする

2.大根の葉側、もしくは先端側を少しカットする

※両端がカットされている状態にすることで、両方の切り口から水を吸い込みます。

3.ボウルに大根を入れ、大根が全て浸かるように水をそそぐ

4.大根が浮いてくる場合は重りをのせる

5.半日放置する

これだけで、シワシワの大根がパリパリに復活します。気になる方は実験がてら試してみてください。

before

after

信じられないかもしれませんが、上の画像は同じ大根を使って撮影しています。水分を吸うことで、買った状態よりもハリが出ることもあります。afterの画像をよく見るとわかると思いますが、切り口付近は特に膨らみます。膨らみすぎて水を張る容器の形によっては取り出せなくなることもありますので、そこは注意してくださいね。

シワシワになった大根を復活させる方法まとめ

今回は「シワシワになった大根を復活させる方法」を紹介しました。

ちなみに、この方法を使わなくてもシワシワになった大根は加熱調理することでそのまま食べることができます。

この方法が役立つときは、大根サラダを作る時です。シワシワの大根だとふにゃふにゃになってしまうので、ポリポリとした食感を楽しみたい時に使ってください。

この方法を使うことで包丁で切りやすくなるのもポイントです。よかったら試してみてくださいね。

他にも「新鮮でおいしい大根の選び方」や「大根が長持ちする保存方法」という記事を書いているので。気になる方は読んでみてくださいね。

野菜のプロ

現役の八百屋。歴は10年です。ブログ「やさいのトリセツ」運営者。書籍「野菜売り場の歩き方」と「おいしい野菜まるみえ図鑑」「マンガでわかるやさいのトリセツ」好評販売中。Twitterフォロワー75万人を超えました。

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