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「黒い斑点が出た白菜を捨てないで!!」八百屋のお願い【そのワケとは】

青髪のテツ野菜のプロ

こんにちは、八百屋歴10年の青髪のテツです。

まだまだ寒い日が続いていますね。定期的にお鍋を食べているという方も多いのではないでしょうか。そんなお鍋に活躍する野菜といえば、白菜ですよね。

そんな白菜ですが、時々葉に黒い斑点がついている場合があります。洗ったら落ちるものは小さい汚れや虫ですが、洗っても落ちない場合は「傷んでいる...?」と思ってその部分を捨てているという方も多いのではないでしょうか。それとてももったい無いことをしています。

というのも、黒い斑点が出た白菜は傷んでいるわけではないからです。

そこで今回は「黒い斑点が出た白菜を捨ててはいけない理由」を紹介していきます。

黒い斑点が出た白菜を捨ててはいけない理由

黒い斑点が出た白菜を捨ててはいけない理由は、黒い斑点の正体がポリフェノールだからです。

ポリフェノールとは、ほとんどの植物に存在する色味成分で、強い抗酸化作用があり、さまざまな健康効果が期待できます。

白菜は、生育中に厳しい寒さに当たったり、肥料が多かったり、何かしらのストレスを受けることで、ポリフェノールが葉の表面に現れることがあります。

原因不明の黒い斑点という見方をするとたしかに気持ち悪く見えるかもしれませんが、正体がポリフェノールだとわかると気にならなくなる方も多いのではないでしょうか。

黒い斑点が出た白菜は、お店で陳列していてもみんな避けるので買ってもらえません。お客さんに話を聞くと「気持ち悪いから」「傷んでいるから」と言われてしまいます。

ぜひこの記事を読んでいる皆さんは、黒い斑点が出た白菜を避けないでほしいですし、買った白菜がそのような状態であると気付いても捨てないで頂けると嬉しいです。

とはいっても、黒い斑点の正体が虫や汚れの場合もあるので、効率的な洗い方も合わせて知っておくと良いと思うので紹介します。

効率よく白菜を綺麗に洗う方法

白菜は葉が密接に重なっているので、洗うときに一枚一枚めくっていくのはめんどくさいですよね。

今回紹介する方法は、この葉をめくっていく作業を楽にして、より汚れや虫が落としやすくなる方法になります。それでは早速、詳しい手順を紹介していきます。

1.白菜1/2の芯に切り込みをいれる

2.左右に引っ張り1/4に割く

3.1枚ずつめくりながら洗う

切らずに割くことで、互い違いに葉が分かれてくれるので、隙間ができて洗いやすくなるんです。

とっても簡単なので、ぜひ試してみてくださいね。

黒い斑点が出た白菜を捨てないでまとめ

今回は「黒い斑点が出た白菜を捨ててはいけない理由」を紹介しました。

ぜひ今回の記事を参考にして、今が旬の白菜を無駄なく食べてくださいね。

他にも「新鮮な白菜の選び方」や「白菜が長持ちする保存方法」という記事も書いているので、気になる方は読んでみてくださいね。

野菜のプロ

現役の八百屋。歴は10年です。ブログ「やさいのトリセツ」運営者。書籍「野菜売り場の歩き方」と「おいしい野菜まるみえ図鑑」「マンガでわかるやさいのトリセツ」好評販売中。Twitterフォロワー75万人を超えました。

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