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春野菜には「致命的な弱点があります」八百屋からの警告!そのワケとは

青髪のテツ野菜のプロ

こんにちは八百屋歴10年の青髪のテツです。

だんだん暖かくなってきて、春野菜がおいしくなってくる季節になりましたね。春野菜といえば新玉ねぎや新じゃがいもなどの「新」がつく野菜や、春きゃべつ、春にんじんなどの「春」がつく野菜が出回りますよね。

春野菜はみずみずしくサラダに向くものが多かったり、苦味があり、天ぷらにすると美味しい山菜も出回りますよね。皆さんはどの春野菜をよく食べますか?

そんな春野菜ですが、他の季節の野菜と比べて、致命的な弱点があるんです。

それは「鮮度劣化が早いこと」です。春野菜はみずみずしいものが多く、食味は良いのですが、長持ちしないものが多くあります。

そこで今回は春野菜を代表する野菜の特徴と、保存方法を紹介します。

新玉ねぎ

新玉ねぎは、普通の玉ねぎと比べて、鮮度劣化がとても早い野菜です。

普通の玉ねぎは常温で2ヶ月ほど持ちますが、新玉ねぎは同じ条件で保存すると、3日程度でカビが生えたり腐ったりして傷み始めてしまいます。

その理由は、普通の玉ねぎは収穫後、乾燥させてから出荷させているのですが、新玉ねぎは収穫したらすぐに出荷させるからです。

みずみずしく辛味が少ない新玉ねぎは、生食でも美味しい野菜ですが、正しく保存しないと長持ちしないので注意が必要です。

正しい保存方法は下記。

1.キッチンペーパーで包む

2.ビニール袋に入れる

3.冷蔵庫の冷蔵室で保存する

これだけでOKです。めんどくさい方は、買ったそのまま袋に入った状態で、冷蔵室に入れてもOKです。その方が常温で保存するよりははるかに長持ちします。

新じゃがいも

新玉ねぎと同じように、新じゃがいもも普通のじゃがいもと比べると長持ちしません。

新じゃがいもは普通に保存すると、すぐに緑色に変色してしまいます。緑色に変色したじゃがいもは「ソラニン」や「チャコニン」と呼ばれる毒素を含むので、食べると食中毒の原因になるため注意が必要です。

変色を防ぐために、正しい保存方法で保存する必要があります。

適切な保存方法は下記。

1.キッチンペーパーや新聞紙で包む

2.保存袋に入れる

3.冷蔵庫の野菜室で保存する

新じゃがいもは、光に反応して緑色に変色します。なるべく光が当たらないように、ペーパーで包んで保存することで変色を遅らせることが出来ます。

春キャベツ

春キャベツは、普通のキャベツと比べると、みずみずしくてサラダに適している春限定で流通するキャベツです。

こちらは普通のキャベツと比べて、大きく保存期間が短くなるわけではないですが、適切な保存方法を知っておくことで、長持ちさせることが出来ます。

正しい保存方法は下記。

1.芯に爪楊枝を3箇所刺し込む(画像は専用の道具を使用)

100円均一などに販売されている専用の道具を使うと刺しやすいのでおすすめです。

2.ビニール袋に入れて冷蔵庫で保存する

これだけで元の状態にもよりますが、長い時は1ヶ月程度持ちます。

春野菜の保存方法まとめ

今回は主要な春野菜の保存性と保存方法を紹介しました。

ぜひ今回の紹介した方法を使って、今が旬の春野菜を存分に楽しんでくださいね。

他にも「新鮮で美味しい新玉ねぎの選び方」や「簡単でうまい!新じゃがいものオーブン焼きのレシピ」という記事を書いているので、気になる方は読んでみてくださいね。

野菜のプロ

現役の八百屋。歴は10年です。ブログ「やさいのトリセツ」運営者。書籍「野菜売り場の歩き方」と「おいしい野菜まるみえ図鑑」「マンガでわかるやさいのトリセツ」好評販売中。Twitterフォロワー75万人を超えました。

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