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「春いちごはそのまま野菜室に入れないで!」八百屋からの警告その訳とは

青髪のテツ野菜のプロ

だんだん暖かくなってきて、春らしい気候になってきましたね。春といえば、さまざまな春の果物がありますが、みなさんはどの果物が好きですか?

春に出回る果物の中でも特に人気のある品目といえば、いちごです。いちごは冬が旬のイメージを持たれている方も多いと思いますが、5月の中旬くらいまでは多く流通しています。

そんな今が旬のいちご、暖かくなってきたことで、店頭のいちごも鮮度劣化が早くなってきているのですが、買ったものを保存するときにそのまま野菜室に入れてしまっている方がよくいます。

ですが、その方法は間違っていて長持ちしません。

そこで今回は「春のいちごが長持ちする保存方法」を紹介していきます。

時間がないとき:春いちごの保存方法

毎日忙しくて時間をかけたくない方や、めんどくさいことはしたくないという人向けの春いちごの保存方法を紹介していきます。

保存の手順

1.いちごをトレーごとビニール袋に入れる

2.『冷蔵室』で保存する

これだけでOKです。

いちごはとても乾燥に弱い野菜なので、そのまま冷蔵室に入れてしまうと、水分が蒸発してすぐに萎れてしまい傷みやすくなってしまいます。ビニール袋に入れることで、湿度が低い冷蔵室からいちごを守ることができます。

また、いちごの最適保存温度は0〜5度と言われています。同じ冷蔵庫の中でも冷蔵室と野菜室では、野菜室の方が温度が高いんです。いちごの場合、冷蔵室の温度の方が適切な温度帯に近いため、冷蔵室に入れた方が長持ちするんです。

時間がないとき、保存に手間をかけるのがめんどうな時は、こちらの保存方法を試してみてくださいね。

時間がある時:春いちごの保存方法

いちごを保存する際、少しでも長く鮮度をもたせる方法を紹介します。時間と余裕があるときは、こちらの方法の方が長持ちするのでおすすめです。

保存の手順

1.いちごをパックから取り出す

一部分でも傷みかけているいちごがあれば、その時点で取り除いてそのいちごは食べるか、捨てましょう。

2.タッパーの底にキッチンペーパーを敷く

3.ヘタを下に向けて重ならないようにいちごを並べる

4.蓋をして冷蔵庫の冷蔵室に入れたら完成

特に2段積みされているタイプのいちごはこちらの方法が有効です。いちごは柔らかく潰れやすいので、2段に積まれているといちごといちごが重なっているところの接地部分が潰れて傷んでしまいます。まずはいちごをパックから取り出してあげましょう。

また、いちごは先端よりもヘタ側の方が潰れにくいので、ヘタを下に向けて保存してあげることで多少長持ちさせることができます。

こちらの方法で保存するときに間違えがちなのが、パックからいちごを出したときに、洗ってしまう方がいますが、保存前に洗うと傷みやすさが倍増するので絶対にNGなので注意してくださいね!

時間に余裕のある方は、こちらの方法を試してみてください。

春いちごが長持ちする保存方法まとめ

今回は春いちごが長持ちする保存方法を紹介しました。

春いちごは鮮度劣化の早い果物なので、基本的には早く食べ切って欲しいのですが、それが難しい時は今回の記事で紹介した方法で保存してみてくださいね。

他にも「酸っぱいいちごを避ける八百屋の選び方」という記事も書いているので、気になる方は読んでみてくださいね。

野菜のプロ

現役の八百屋。歴は10年です。ブログ「やさいのトリセツ」運営者。書籍「野菜売り場の歩き方」と「おいしい野菜まるみえ図鑑」「マンガでわかるやさいのトリセツ」好評販売中。Twitterフォロワー75万人を超えました。

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