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「春のいちごは綺麗そうなのを...と適当に選ばないで!」八百屋からの警告その訳とは

青髪のテツ野菜のプロ

だんだん暖かくなってきて、春らしい気候になってきましたね。春といえば、さまざまな春の果物がありますが、みなさんはどの果物が好きですか?

春に出回る果物の中でも特に人気のある品目といえば、いちごです。いちごは冬が旬のイメージを持たれている方も多いと思いますが、5月の中旬くらいまでは多く流通しています。冬のいちごと比べて、買いやすい価格になりやすいのも春いちごのメリットです。

そんなこの時期のいちご、パックの外からだと綺麗に見えていても、買って中身を出すと傷んでいるということがよくあります。暖かくなってきたことで、店頭のいちごも鮮度劣化が早くなってきていて、売り場に並んでいるいちごも傷んでしまっていることがよくあるんです。

そこで今回は「新鮮でおいしい春のいちごの選び方」を紹介していきます。

新鮮でおいしい春いちごの選び方

春のいちごを選ぶときたった3つのコツを押さえておけば、鮮度が悪い個体を引くことがなくなります。

そのコツとは...

・ヘタが緑色で反っている

・先端がしっかりしている

・パックの裏側をみる

ヘタが緑色で反っている

鮮度の良いいちごを選ぶなら、最初にヘタの状態をチェックしましょう。

野菜も果物もヘタがついているものは、ヘタの状態を確認することで、鮮度がわかります。つまり、ヘタは鮮度の指標になるというわけです。

いちごの場合は、ヘタの一部が枯れていたり、ヘタにハリがないものは鮮度が落ち始めている証拠です。鮮度の良いいちごは、ヘタが反っていて鮮やかな緑色をしているので、そのようないちごを選ぶと良いですよ。

先端がしっかりしている

次に、いちごの先端の尖っている部分の状態をチェックしましょう。

いちごは先端から傷みやすく、鮮度が落ちてくると、いちごの先端が水っぽくなったり、カビが生えたりします。

いちごは先端がしっかりしているものを選びましょう。

パックの裏側をみる

2段に積まれてパッケージングされているタイプのいちごがありますが、2段積みされているいちごは、パックの裏側を念入りに確認してから購入した方が良いです。

いちごは潰れやすい果物なので、上からみて綺麗でも裏側が潰れてしまっているということがよくあります。潰れているだけならまだ良いのですが、チェックが甘いお店だと、潰れたいちごから果汁が出て、その果汁が腐ってしまっているということがあります。せっかく買ったイチゴが腐っていたら悲しいですよね。

このように気温が高くなる春のいちごは、特に傷みやすいという特徴があるので、しっかりチェックして購入することをおすすめします。

いちごの選び方まとめ

今回はいちごの選び方を紹介しました。

今回紹介したいちごの選び方を使って、この冬たくさんいちごを食べて頂けると嬉しいです。

他にも「キウイは皮ごと食べられるって本当?八百屋が検証してみた」という記事や「バナナが1ヶ月長持ちする保存方法」という記事も書いているので、気になる方は読んでみてくださいね。

野菜のプロ

現役の八百屋。歴は10年です。ブログ「やさいのトリセツ」運営者。書籍「野菜売り場の歩き方」と「おいしい野菜まるみえ図鑑」「マンガでわかるやさいのトリセツ」好評販売中。Twitterフォロワー75万人を超えました。

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