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【冬キャンプ】薪ストーブを使うなら知っておきたい専門用語とその意味

あらなみCAMP動画クリエイター

薪ストーブを使ってキャンプがしたい人、または薪ストーブってどういう仕組みかわからないから手を出せずにいる。そんな人のために、知っておきたい専門用語とその意味について解説していきます。

お金がなく、薪ストーブをまず自作した過去

時は2017年1月、薪ストーブが欲しかったのですが、まだキャンプ道具もあまり揃ってなかったため、薪ストーブを買う余裕がありませんでした。

そこで、煎餅缶などを元に自作の薪ストーブを製作。その時に薪ストーブとはどういう仕組みなのかと色々と調べたのです。

自作した薪ストーブはこちら。ソロストーブと連結している。
自作した薪ストーブはこちら。ソロストーブと連結している。

一番大事な「煙突効果(ドラフト)」

薪ストーブには煙突があります。この煙突が重要な働きをしています。

『煙突効果』や『ドラフト』って言葉があります。

薪ストーブの燃焼室で薪が燃えると、煙突を通って排気されます。この時、煙突で発生する上昇気流、これが「煙突効果」や「ドラフト」と呼ばれます。

仕組みを理解すれば、焚火より簡単かも。
仕組みを理解すれば、焚火より簡単かも。

この上昇気流が強いと、給気口から効率よく酸素が薪ストーブに取り込まれ激しく燃焼します。

上昇気流を強くするには、

1.煙突を長くする
2.煙突の径を大きくする
3.煙突を保温する

などの方法があります。煙突長さは2mのものより3m、煙突径が6cmより10cmの方が「煙突効果」は強く働くのです。

薪ストーブの着火時によくある失敗

薪ストーブの着火時にうまく煙突効果が働かず、逆流して煙がもんもんになってしまうことがあります。

薪ストーブの薪を入れる入口(扉部分)を開けっ放しにしていませんか?

自作の薪ストーブで逆流した例。入口部分から炎がでている。
自作の薪ストーブで逆流した例。入口部分から炎がでている。

着火して開けたままにすると、入口部分の開口面積が大きく、煙突よりも入口部分に排気されてしまう場合があります。

たくさん開いてた方が酸素が良く入って良く燃えると思いがちですが、薪ストーブの仕組みを考えると入口部分はすぐに閉めて給気口とダンパーを全開にする方が、煙突への排気がスムーズにいくのです。着火時には着火材を使うことをオススメします。

その他の知っておきたい用語

給気口

給気口(全開の状態)
給気口(全開の状態)

給気口は薪ストーブの本体についている穴で、開閉することで空気の流入量を調整することができます。

ダンパー

回転式ダンパー(全開の状態)
回転式ダンパー(全開の状態)

煙突についている調整弁。開閉することで煙突の排気量の調整をすることができます。

注意:燃焼室でたくさん燃えている状態で急にダンパーを閉じる(全閉する)と逆流の恐れがあります。

スパークアレスター

スパークアレスターは、網状など形状は様々。
スパークアレスターは、網状など形状は様々。

煙突の頂点に付ける金具。これを付けることで煙突から火の粉が飛ぶのを抑えることができます。

スパークアレスターに煙突固定用の金具がついていれば、張り綱を使って薪ストーブを固定でき転倒防止対策になります。

仕組みを理解すれば、さらに楽しめる

いかがでしたか。ちょっとマニアックな内容になってしまいましたが、これから薪ストーブを使ってキャンプをする人や使ってみたい人の参考になれば幸いです。

薪ストーブは使い方を間違えると、とっても危険なため仕組みをあらかじめ勉強しておくことも重要だと思います。

以下の動画でも少し仕組みを説明していますので、よろしければご覧ください↓↓

マナーを守って安全で楽しいキャンプライフをお過ごしください。

以上、あらなみCAMPでした。

動画クリエイター

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