【包丁の切れ味が見事に復活】「さいたま市シルバー人材センター」で刃物研ぎを依頼/さいたま市大宮区
切れ味が悪くなった包丁やハサミを蘇らせる「刃物研ぎ」。料理や裁縫をされる方にとって、心強い存在です。ただ最近は刃物研ぎを頼めるお店も少なくなってきています。
最近、自宅で使っている包丁の切れ味が悪くなってきたことから、刃物研ぎをお願いできる場所を探した所、大宮区役所近くの「さいたま市シルバー人材センター 下町作業所」で頼めることが判明。さっそく伺い、刃物研ぎを行っていただきました。
1999年の開設当初から20年以上刃物研ぎを行う篠沢さん
「さいたま市シルバー人材センター 下町作業所」で刃物研ぎを行ってくれるのは篠沢弘さん。メーカー勤務を定年退職後、大工の学校に3年通われ技術を身につけられたとのこと。1999年の作業所開設当初から1人で刃物研ぎを行われています。
刃物研ぎに使う砥石は目の荒いものから、ツルツルときめ細やかなものまで10種類以上。すべて自前で用意されており、研ぐ刃物によって一つ一つ使い分けられています。また作業をしやすくしたり、ケガを防ぐために取っ手を付けたり、大きさを変えたりと、砥石そのものも加工も行われています。
篠沢さんはお話していると、のんびりと温かい雰囲気のおじいさん。ただ、包丁を手にとって砥石に当て、シュッシュッと研ぐ手付きは職人の動きそのもの。切れ味が悪くなっていた包丁の刃がみるみるうちに蘇っていきました。
また、こちらの作業所では刃物研ぎの他、まな板の削り直しも依頼可能。まな板も傷だらけになっていたため、削り直していただきました。
まな板の削り直しに使用されるカンナも数種類あり、篠沢さんが一つ一つ、細かく調整し、まな板の状態に合わせて使い分けられています。シャッシャッという気持ちの良い音とともに削り直しの作業が進められ、あっという間にきれいなまな板の姿になりました。
研いでいただいた包丁でさっそく野菜を切ってみた所、新品の時の切れ味が戻ってきて嬉しくなりました。千切りなどの細かい作業も難なく行うことができ、包丁研ぎの素晴らしさとありがたみを感じました。
刃物研ぎの作業費用は菜切り包丁が400円、出刃包丁が500円、裁ちばさみが500円、まな板の削り直しが両面で1000円など。作業日は毎週水曜日と木曜日、第3土曜日の午前10時から午後2時半まで受け付けられています。
包丁やハサミの刃物研ぎをお願いしたい方、刃物ケースに入れるか、新聞紙やダンボールなどで刃をしっかり包み、「さいたま市シルバー人材センター 下町作業所」の篠沢さんのもとを尋ねてみてください。
さいたま市シルバー人材センター 下町作業所
住所:さいたま市大宮区下町2丁目46−2
作業日:毎週水曜日・木曜日、第3土曜日
作業時間:午前10時〜午後2時半
問い合わせ:048-667-1150(さいたま市シルバー人材 大宮事務所)