花菖蒲で名高い日本庭園「堀切菖蒲園」には、6月だけ足を運ぶ…という方も多いのではないでしょうか。しかしそれだけではもったいない！実は四季折々の花や紅葉が楽しめる場所です。

現在、園内の東に広がる「睡蓮池」と「杜若池」では、アサザとミズキンバイが水面を埋め尽くすように咲いており、黄色い絨毯が広がるような景色が見られます。
（写真はすべて2022年10月19日撮影）

落ち着いた佇まいの秋の堀切菖蒲園では、花期が終わった花菖蒲が、空に向かって尖った葉を伸ばしています。
そんな中で、正門を入って左側奥へ向かうと、ひょうたん型の「睡蓮池」と「杜若池」が、黄色く染まっているのが見えてきます。

池の中心部に咲いているのは水生植物のアサザ。花弁のふちにギザギザのある可憐な花が、水の上に茎を伸ばしています。
水面に浮いた丸い葉の間に、無数の明るい黄色の花が咲く様子は迫力です。

アサザの周囲を囲んで咲いているのはミズキンバイ。水辺に生育する多年草です。
梅のような形の5個の花弁を持つ花はとても端正ですが、一日で散ってしまいます。

アサザもミズキンバイも、初夏から9月頃にかけて開花する植物とされています。しかしこちらの池では、10月の現在も、盛んに黄色い花を咲かせています。

園の方に聞いたところ、晴れた日の翌日は、より多くの花が開花するそうですよ。

花菖蒲だけではない「堀切菖蒲園」の魅力を味わいに、ぜひ足を運んでみてくださいね。紅葉も徐々に進んでいます！