花菖蒲の名所として知られる日本庭園「堀切菖蒲園」は、実は四季折々の風情も楽しめる場所です。

現在は美しい紅葉が見られる中で、松には冬の風物詩の「雪吊り」が施されています。晩秋と冬の景色を一度に楽しめますよ。
（写真はすべて2022年12月14日撮影）

初冬の堀切菖蒲園に足を踏み入れると、あちこちでカエデやマユミの紅葉が彩りを添えています。
春を待つ菖蒲田の中央部には、雪吊りが施された立派な松の木がどっしりと立っています。

燃えるような紅葉と端正な雪吊りが同時に見られる景色は、何だか得した気分。絵になっています。

本格的な冬の到来を告げる雪吊りは、雪の付着により枝が折れたりしないよう、縄で木々を守る豪雪地帯の技法です。
降雪量が少ない都内では実用性は少ないものの、来園者に冬の景観を楽しんでもらうために、冬の風物詩として実施されています。

牡丹が植えられた箇所には、霜よけの藁囲いが施されています。こちらも冬の到来を実感する眺めです。

花菖蒲が咲かない季節も、趣のある景色を楽しめる「堀切菖蒲園」に、ぜひ足を運んでみてくださいね。
落葉は一日一日と進んでいるため、紅葉と雪吊りが一度に見られるのもあと少しです。どうぞお見逃しなく。