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【葛飾区】鮮やかな春の花が彩る柴又帝釈天の庭園!風情ある日本庭園「邃渓園」の春景色

ASA24ライター/英和・和英翻訳者(東京都葛飾区)

都内有数の観光名所である柴又帝釈天の奥には、風雅な日本庭園「邃渓園」が広がっています。
現在こちらの園内ではあちこちで鮮やかな花が咲き、見事な春の景色を楽しめます!
(写真はすべて2023年4月13日撮影)

柴又帝釈天の帝釈堂
柴又帝釈天の帝釈堂

柴又帝釈天の帝釈堂へ靴を脱いで上がり、お詣りしてから回廊の右奥へ歩いていくと、帝釈堂内殿の装飾彫刻を見られる「彫刻ギャラリー」の入口があります。
こちらで、彫刻ギャラリーと邃渓園を両方見られる入場券(大人400円・小中学生200円)を購入します。

回廊の右奥にある彫刻ギャラリーと邃渓園のチケット販売所
回廊の右奥にある彫刻ギャラリーと邃渓園のチケット販売所

以前は帝釈堂の右側に建つ、本堂の奥に邃渓園の入口があり、邃渓園→彫刻ギャラリーの順で見学していました。
現在は帝釈堂の回廊の奥でチケットを購入し、彫刻ギャラリー→邃渓園の順で見学するルートに変更されています。ご注意くださいね。

彫刻ギャラリーの案内表示。邃渓園の見学もこちらからスタート
彫刻ギャラリーの案内表示。邃渓園の見学もこちらからスタート

まず彫刻ギャラリーで、「法華経」の説話を刻んだ見事な彫刻をじっくり拝みます。精緻な彫刻の中に圧倒的な世界が広がり、見入ってしまいますよ。

圧巻の彫刻群の左奥に邃渓園が見える
圧巻の彫刻群の左奥に邃渓園が見える

彫刻ギャラリーを見学したら、回廊を東へ渡って邃渓園の入口へ足を運びます。
堂々たる木造建築の「大客殿」に入り、緋毛氈が敷かれた広縁から外を見ると、美しい日本庭園が広がっています。

緋毛氈が伸びる「大客殿」の広縁
緋毛氈が伸びる「大客殿」の広縁

悠々とした池が広がる邃渓園は、よく手入れされた木々が実に端正です。
現在は園内のあちこちで花木が開花しており、どこを見ても華やか。広縁のすぐ近くに並ぶ明るい色のツツジは、背後の新緑によく似合います。

広縁のまわりを彩るツツジ。庭に立つハナミズキも満開
広縁のまわりを彩るツツジ。庭に立つハナミズキも満開

庭園の周囲には屋根付きの回廊が取り巻いており、ぐるりと回りながら庭園の全容を楽しめます。
大客殿を出て回廊を北へ歩いて行くと、シャクナゲが満開になっています。真ん中が白くふちがピンクの花が、たいへん艶やかです。

回廊の左側で咲くシャクナゲ
回廊の左側で咲くシャクナゲ

回廊の右側ではツツジとノムラモミジが色を添える
回廊の右側ではツツジとノムラモミジが色を添える

回廊のハイライトは、東から西へと曲線を描く部分。風情ある木の欄干や柱のシルエットの向こうに、新緑や池の反射が美しく広がります。

回廊のシルエットに池と新緑が映える
回廊のシルエットに池と新緑が映える

コイが泳ぐ池を眼下に眺めながら、回廊から対岸の大客殿を臨むのは気分爽快です。
どっしりした大客殿の周囲を彩るツツジや、池のほとりの藤やコデマリの花を見ると、しみじみ「日本の春はいいなあ…」という気持ちになります。

池の対岸にある大客殿
池の対岸にある大客殿

池に姿を映す藤の花
池に姿を映す藤の花

西側の回廊から眺める池も風情があります。せせらぎの岸辺を、真っ白なヒメウツギの花が豊かに彩っているのです。
白い花をいっぱいに付けた枝が垂れ下がり、水面に姿を映す様子がとても絵になっています。

ヒメウツギの白い花が池を彩る
ヒメウツギの白い花が池を彩る

屋根の付いた回廊が取り巻く「邃渓園」は、晴天の日はもちろん、雨が降る日も楽しめるのが魅力です。
柴又帝釈天へお詣りの際には、ぜひ足を運んで春の景色を満喫してくださいね。

名称: 邃渓園
住所: 東京都葛飾区柴又7-10-3
電話: 03-3657-2886 題経寺
開園時間: 9:00~17:00(16:30に受付終了)
定休日: 無休 (12月28日~1月3日は庭園のみ閉園)
料金: 帝釈堂彫刻ギャラリーと共通で、大人400円、子ども(小中学生)200円
アクセス: 京成金町線 柴又駅から徒歩約3分
公式HP http://www.taishakuten.or.jp/

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ライター/英和・和英翻訳者(東京都葛飾区)

出版社に11年勤務後、2009年にシンガポールに転居。東南アジアの文化と料理にハマる。2013年に帰国した後は日本文化に改めて関心を深め、今は東京の下町情緒が大好き。葛飾区の素敵なところをどんどん広めたいです。

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