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【葛飾区】準絶滅危惧種のアサザが盛大に咲く!都内唯一の自生地、水元公園「ごんぱち池」で期間限定公開中

ASA24ライター/英和・和英翻訳者(東京都葛飾区)

豊かな水郷景観が広がる水元公園には、何種類もの貴重な水生植物が群生しています。
現在、園内の「ごんぱち池」では、準絶滅危惧種のアサザが盛大に開花中。期間限定で公開されています!
(写真はすべて2023年8月4日撮影)

ごんぱち池への方向を示すオニバス池前の看板
ごんぱち池への方向を示すオニバス池前の看板

ごんぱち池があるのは水元公園の南東部。「水辺の生きもの館」の横の遊歩道を通り、「オニバス池」の門にたどり着くと、「ごんぱち池 開放」と書かれた看板が立っています。
オニバス池の南隣が、ごんぱち池の区画です。

ごんぱち池の門
ごんぱち池の門

ごんぱち池の開放期間は2023年7月1日(土)~9月3日(日)。開放時間は9:00~10:00です。
アサザが自生しているのは、実は都内ではこのごんぱち池だけ!そのため池を保護する柵を作り、期間限定で内部を公開しているのです。

しかもアサザは午前中に咲き、昼にはしぼんでしまう半日花…。公開時間は1時間という短さです。お出かけの際にはご注意くださいね。

アサザの丸い葉でいっぱいのごんぱち池
アサザの丸い葉でいっぱいのごんぱち池

広々としたごんぱち池の水面には、アサザの丸い葉がいっぱい。よく見ると、葉の横には黄色のアサザの花が水中から茎を伸ばし、空に向かって5枚の花びらを開いています。

3~4cmと小さいサイズですが、花弁のふちにはフリンジのような切れ込みがあり、繊細な美しさを持つ花です。

3つ並んで咲くアサザの花
3つ並んで咲くアサザの花

花びらのふちのギザギザが繊細
花びらのふちのギザギザが繊細

ごんぱち池の案内係の人によると、この日に開花したアサザはおよそ1600個!
一週間前は約600個だったとのことで、開花数が大きく増えた今がまさに見頃です。準絶滅危惧種のアサザの花をじっくり見る、絶好のチャンスといえるでしょう。

盛大に開花中のアサザ
盛大に開花中のアサザ

とりわけたくさんの花が咲いているのは、水面に並ぶ葉の一群の、外側の部分です。岸部からは最も遠いところです…
池の上に身を乗り出して花を見るのは危険なので、小型の双眼鏡などを持参するのもおすすめです。

密集する葉の外側で、多くの花が咲いています
密集する葉の外側で、多くの花が咲いています

見頃を迎えた明るい黄色の花を見に、都内唯一のアサザの自生地、水元公園のごんぱち池に足を運んでみてくださいね。
たいへん日当たりが良い池なので、帽子や日傘などの用意もお忘れなく。

名称: アサザの一般開放
所在地: 東京都葛飾区東金町5丁目53 ごんぱち池
開放期間: 2023年7月1日(土)~9月3日(日)
開放時間: 9:00~10:00
料金: 無料
アクセス: JR金町駅から京成バス 戸ヶ崎操車場行き(金61)または西水元三丁目行き(金62)で「水元公園」下車、徒歩約7分/JR金町駅から京成バス(金63)で「水産試験場跡」下車 徒歩約3分(土・日・祝のみ運行)
水元公園HP: https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index041.html

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ライター/英和・和英翻訳者(東京都葛飾区)

出版社に11年勤務後、2009年にシンガポールに転居。東南アジアの文化と料理にハマる。2013年に帰国した後は日本文化に改めて関心を深め、今は東京の下町情緒が大好き。葛飾区の素敵なところをどんどん広めたいです。

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