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【葛飾区】真っ赤なモミジがいま見頃!柴又帝釈天の回遊式庭園「邃渓園」の水鏡が晩秋の色に染まる

ASA24ライター/英和・和英翻訳者(東京都葛飾区)

葛飾区随一の観光地、柴又帝釈天は秋の行楽シーズン真っ盛り。実はお参りの人々が集まる帝釈堂の奥に、優美な回遊式庭園「邃渓園(すいけいえん)」が広がっているのをご存じでしょうか。現在こちらの紅葉が見頃を迎え、一年で最も美しい眺めになっています!
(写真はすべて2023年11月25日撮影)

紅葉が映える柴又帝釈天の二天門
紅葉が映える柴又帝釈天の二天門

柴又帝釈天の堂々たる二天門をくぐると、入母屋造瓦葺の立派な帝釈堂があります。ゆっくりお参りしていきましょう。
その後、回廊の右奥へ歩いていくと、帝釈堂内殿の装飾彫刻を見られる「彫刻ギャラリー」の入口があります。邃渓園の見学は彫刻ギャラリーとセットになっているので、こちらの自動券売機で両方を見られる入場券(大人400円・小中学生200円)を購入します。このお値段で、ふたつの見どころを楽しめるのはたいへんお得です!

入母屋造瓦葺の帝釈堂
入母屋造瓦葺の帝釈堂

回廊の右奥に彫刻ギャラリーと邃渓園の共通チケット販売所がある
回廊の右奥に彫刻ギャラリーと邃渓園の共通チケット販売所がある

チケットを購入したら、まず彫刻ギャラリーで精緻な彫刻をじっくり見学します。帝釈堂内殿の壁が「法華経」の説話を刻んだ彫刻で覆われており、建物ごとガラスの壁で保護されているのです。浮き彫りの中に展開する圧倒的な世界に、見入ってしまうこと請け合いです。

帝釈堂彫刻ギャラリーの見事な壁
帝釈堂彫刻ギャラリーの見事な壁

彫刻ギャラリーの見学後は、高床の回廊を東へ渡り、邃渓園の入口へ進みます。入母屋造瓦葺の木造建築「大客殿」に入り、緋毛氈が敷かれた広縁から外を見ると、中央に大きな池が広がる端正な日本庭園が広がっています。池のほとりをあちこちで彩る紅葉が鮮やかです!

邃渓園の入口の奥に見える、緋毛氈が敷かれた広縁
邃渓園の入口の奥に見える、緋毛氈が敷かれた広縁

広縁から眺める邃渓園の紅葉
広縁から眺める邃渓園の紅葉

こちらの庭園は、屋根の付いた回廊が池のまわりをめぐる池泉回遊式庭園。雨の日でも濡れることなく庭園を堪能できるのが魅力です。
特に見応えがあるのは、折れ曲がる回廊が池の上に差し掛かるところ。現在は真っ赤に色付いたイロハモミジが水面に姿を映し、回廊のシルエットの向こうに鮮やかな秋の彩りを見せています。

回廊の向こうに見える真っ赤なイロハモミジと池
回廊の向こうに見える真っ赤なイロハモミジと池

水面に姿を映す紅葉
水面に姿を映す紅葉

優美な池には平石橋が架かり、美しく色付いたイロハモミジが映えています。さらに回廊を先に進むと、大客殿を正面に見据える回廊の一角で、枝垂れモミジが炎のような鮮やかな色を見せています。背後で揺れるススキにも良く合い、「秋はいいなあ…」としみじみつぶやきたくなるような光景です。

平石橋に映えるイロハモミジ
平石橋に映えるイロハモミジ

枝垂れモミジとススキが大客殿に映える
枝垂れモミジとススキが大客殿に映える

日々丹精込めて手入れされている邃渓園は、季節ごとに異なる美しさを見せてくれる庭園です。中でも、晩秋の風情ある眺めは圧巻。紅葉が見頃を迎えた今、ぜひ訪れていただきたい場所です。

晩秋の鮮やかさをまとった邃渓園
晩秋の鮮やかさをまとった邃渓園

柴又帝釈天へお参りに訪れる際には、帝釈堂の奥に広がる邃渓園にもぜひ足をお運びくださいね。日本の秋の素晴らしさを心ゆくまで味わえます。

名称: 邃渓園
住所: 東京都葛飾区柴又7-10-3
電話: 03-3657-2886 題経寺
開園時間: 9:00~17:00(16:30に受付終了)
定休日: 無休 (12月28日~1月3日は庭園のみ閉園)
料金: 帝釈堂彫刻ギャラリーと共通で、大人400円、子ども(小中学生)200円
アクセス: 京成金町線 柴又駅から徒歩約3分
公式HP http://www.taishakuten.or.jp/

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ライター/英和・和英翻訳者(東京都葛飾区)

出版社に11年勤務後、2009年にシンガポールに転居。東南アジアの文化と料理にハマる。2013年に帰国した後は日本文化に改めて関心を深め、今は東京の下町情緒が大好き。葛飾区の素敵なところをどんどん広めたいです。

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