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【葛飾区】赤く色付いたノムラモミジやベニシダレモミジが見事!晩秋の堀切菖蒲園は「雪吊り」も見応えあり

ASA24ライター/英和・和英翻訳者(東京都葛飾区)

都内有数の花菖蒲の名所「堀切菖蒲園」は、実は季節の植物が織り成す景色を一年中楽しめる日本庭園です。現在はノムラモミジやベニシダレモミジが紅葉の見頃を迎えており、美しい晩秋の景色を見ることができます。冬に備えて松に施された「雪吊り」も見事です!
(写真はすべて2023年11月27日撮影)

雪吊りが端正な晩秋の堀切菖蒲園
雪吊りが端正な晩秋の堀切菖蒲園

京成線の堀切菖蒲園駅から徒歩10分ほど、閑静な住宅街に、風情ある日本庭園の堀切菖蒲園が広がっています。花菖蒲の圃場の中央に立つ松の木々には、冬に備えて雪吊りが施されており、園内の紅葉に映えています。秋を彩る紅葉と、冬の風物詩である雪吊りを同時に見られる今は、貴重な時期といえるでしょう。

イロハモミジの紅葉に雪吊りが映える
イロハモミジの紅葉に雪吊りが映える

園内ではモミジやサクラ、ドウダンツツジなどの葉があちこちで真っ赤に染まり、見事な眺めになっています。現在は南側の壁沿いのノムラモミジと、東側のベニシダレモミジの木々がとりわけ鮮やか。ベニシダレモミジの先には紅葉したサクラの木々も並んでおり、紅色の屋根の下を歩いているような気分になれます。

南側の壁沿いのノムラモミジ
南側の壁沿いのノムラモミジ

ベニシダレモミジの先にサクラの紅葉が連なる
ベニシダレモミジの先にサクラの紅葉が連なる

広い園内には屋根の付いた休憩所やあずまやが点在しており、ゆっくり座って紅葉を眺めることができます。南側に建つあずまやの周囲を、ドウダンツツジの紅葉が彩る様子も鮮烈です。

園内南側に建つあずまや
園内南側に建つあずまや

ドウダンツツジの向こうに雪吊りの付いた松が映える
ドウダンツツジの向こうに雪吊りの付いた松が映える

花菖蒲の尖った葉が無数に伸びる圃場は、春を待つ間も丹精込めてお手入れがされています。その中央に立つ松の雪吊りは、冬季に雪の重みで枝が折れたりしないよう、縄で木々を補強する豪雪地帯の技です。
都内では降雪自体が稀なので実用性は少ないのですが、来園者に冬の景観を楽しんでもらうため、冬の風物詩として実施されています。三角錐の端正なシルエットは、優美な曲線を描く圃場に良く似合います。

花菖蒲の圃場に似合う雪吊り
花菖蒲の圃場に似合う雪吊り

花菖蒲の時期だけでなく、四季折々の風情を楽しめる堀切菖蒲園。鮮やかな紅葉が園内のあちこちを彩る今、晩秋の風情ある景色を見にぜひ足を運んでみてくださいね。

名称: 堀切菖蒲園
所在地: 東京都葛飾区堀切2-19-1
電話番号: 03-3697-5237
開園時間: 9:00~17:00
休園日: 年末年始(12月29日~1月3日)
入園料: 無料
アクセス: 京成線 堀切菖蒲園駅から徒歩約10分
公式案内: https://www.city.katsushika.lg.jp/institution/1000096/1006888.html

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ライター/英和・和英翻訳者(東京都葛飾区)

出版社に11年勤務後、2009年にシンガポールに転居。東南アジアの文化と料理にハマる。2013年に帰国した後は日本文化に改めて関心を深め、今は東京の下町情緒が大好き。葛飾区の素敵なところをどんどん広めたいです。

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