テレビのニュースで桜の開花予想をたびたび目にする今日この頃。都内有数の桜の名所、水元公園の桜はどんな様子か気になる方も多いと思います。現在の園内の桜の開花状況をご紹介します！
（写真はすべて2024年3月14日撮影）

豊かな水郷景観を誇る水元公園の広大な敷地には、約760本もの桜の木が点在しています。メインゲートから「噴水広場」に降りていくと、売店の向かい側に立つオオカンザクラ（大寒桜）が、現在見頃になっています。

樹高が高く、枝が横に伸びる木に、薄紅色の花が咲く様子はたいへん華やか。ソメイヨシノよりも一週間ほど早く咲くオオカンザクラは、一重の花がやや下向きに咲き、完全に開かないのが特徴です。枝の真下から花を見上げると、可憐な花の姿が、よりはっきり見えます。

こちらのオオカンザクラの木の下から南側を向くと、小合溜に架かる水元大橋の姿が見えます。水色の橋の主塔が薄紅色の桜に彩られる様子は、水元公園らしい絵になる光景。この日もカメラやスマホを手にした人々が次々に訪れては、オオカンザクラと水元大橋を一緒に写真に収めていました。

噴水広場から水元大橋を渡って南側の花菖蒲園へ行くと、橋のたもとに、水元公園の広報物にしばしば登場する大きなソメイヨシノの木があります。橋と桜を一緒に撮れるので、ここも来園客に人気のスポットです。こちらの開花状況は…

枝先いっぱいに付いたつぼみがふくらみ、先端の色が変わりかけています。が、開花まではまだしばらく時間がかかりそうです。この先は気温の高い日が続くということで、つぼみがどんどん成長することを期待しましょう。

小合溜に沿ってのびる遊歩道のかたわらには、オオカンザクラが点在しています。八つ橋がかかる花菖蒲田の近くに立つオオカンザクラの木々は、現在ほぼ満開。小合溜の青い水を背景に咲く、薄紅色の花が見事です。

水元大橋を北側に渡り、メタセコイアの森へ向かってのびる小合溜沿いの遊歩道でも、あちこちでオオカンザクラが見頃を迎えています。お食事処の「涼亭」や、ラクウショウの森の近くのオオカンザクラは、水辺のごく近くに立っているのがポイント。淡いピンクの花と青い水の対比が、とても鮮やかです。

水元公園の西側の外縁には、ソメイヨシノを中心に約500本の桜の木が並ぶ「水元さくら堤」がのびています。満開の時期には淡いピンクのトンネルのような眺めになる、こちらの現在の開花状況は…

さくら堤のソメイヨシノの枝のつぼみは、まだ小さく固そうです。枝先にびっしりと付いたつぼみが早く成長し、幻想的な桜のトンネルをくぐれる日を楽しみに待ちたいと思います。

水元さくら堤では、桜だけでなく、四季折々の花を楽しめます。ソメイヨシノの足元ではボケやスイセンが咲いており、散策する人々の目を楽しませていました。

オオカンザクラが華やかに咲く水元公園へ、ぜひ足を運んでみてくださいね。薄紅色の花に春の訪れを実感します。ソメイヨシノの開花状況も、引き続きレポートする予定です！