【武蔵小杉・ブックカフェCoyama】古民家ギャラリーで出会う石のアートに「始まりのかたち」を見る
さて、ちょっと久々に地元に戻って、武蔵小杉の話題を書きます。
このクリエーターズアーティクルを書いていると、広い川崎をあちこち飛び回るように心の旅ができるので楽しいんですが、やっぱり地元に戻ってくると安心というか、ホーム感があります。
今日は、地元の自慢したいスポットの一つ、ブックカフェCOYAMAさんと、そのギャラリーで20日から始まる彫刻の展示について、ご紹介します。
印刷所をリノベーションした、週末営業のブックカフェ
COYAMAさんは、2019年の5月に誕生しました。昭和の面影を残すとても私好みの空間で、オープン時からずっと川崎経済新聞でも追いかけています。
その年の秋の台風では水害に遭いながらも、地道な復旧作業を行い、復活されました。新聞など他の大手メディアでもその様子が紹介されていました。
本やアートに関連したイベントも行う
ブックカフェとしての営業は、週末のみ。水曜日は自由に本を読んだり仕事をしたりするスペースとして開けています。「週に3日だけの営業ですが、少しずつ認知されてきて、うれしい」と店主の奥真理子さんは笑顔を見せます。
デザインの仕事の傍ら、ご両親から引き継いだ元印刷所をリノベーションして、ブックカフェを経営されています。若いけど、センスの塊みたいな人!
私も、このお店が好きすぎてCoyamaさんのMonthly Bookshelfという企画で自分の演劇書を並べさせてもらったこともありました。
自分の蔵書を開示するって、自分自身を開示しているみたいでちょっと恥ずかしいですね。でも色々な人がこれをきっかけにCoyamaさんに行ったよ、って連絡をくれたりして、嬉しかったのを思い出します。
ギャラリーでの展示も
カフェだけでなく、併設のギャラリーで行われる企画展も毎回、とても興味深いのです。
いつも、ちょっとだけ自分の視点を変えてくれるような、優しいけれど、とんがるべきところはとんがっている作品が並べられていて、武蔵小杉でこういう展示を見られるのは、ありがたいなあと思っています。
また、デザイン性の高いファッションブランドのPOP UPを行うことも。
こちらで購入したキャップをこの冬は使い倒した私です(笑)
3月20日から新たな展示が
そして、今週末の20日からは、彫刻家・岡野奏恵さんの展示「起源のカケラ」が始まります。
搬入の合間に、少しお話を聞くことができました。
岡野さんが彫刻をする理由と、Coyamaでの展示に期待することについて聞きました。
「彫刻って、人の生活にとって必ずしも必要なものじゃないですよね。彫刻をやっていますというと、仏像彫ってるの?って聞かれることも。でも、実は身近な素材を使っていて、日常生活の中にポンと置くと、何か大切なことを想起させてくれるようなものだと思うんです。」
「Coyamaさんは、武蔵小杉の街の住宅街にあるギャラリーで、訪れる人もきっと日常生活の延長で来てくれる。そういう人たちに、気軽に家に連れて帰って楽しんでもらえるような作品を展示したいと思いました。」
「この作品は、立体ですが、壁にかけられるようになっています。絵を愛でるように、石を部屋に飾って、生物のOrigin(起源)や『始まりの形』に想いを馳せてもらえたら」
こちらの作品は、写真ではわかりにくいですが、とても深くて美しい緑色をしています。そして、丁寧に刻まれた無数の筋。素材そのものが何億年と蓄えてきてたエネルギーに、岡野さんというアーティストが、今という時代を生きている証を刻み付けているような…。
実際に自分の目で見て、この作品の持つパワーを感じ取って欲しいです。会期中は岡野さんもなるべく在廊するようにする、とのことですので、ぜひご本人とも話してみてくださいね。
展示に合わせたコラボメニューも
Coyamaではいつも、展示に合わせてオリジナルのコラボメニューを真理子さんが考案して、提供しています。毎回それも楽しみなんですよね。
今回は…岡野さんの作品をイメージしたこんなスイーツがお目見えする予定とのことです!
こちらも、楽しみですね。
この機会にぜひ、ブックカフェCoyamaに足を運んでみてくださいね。
ブックカフェ Coyama
住所:神奈川県川崎市中原区上丸子山王町2-1314
営業時間:12時〜18時 (水土日のみ)
水曜はカフェ営業なし、飲食持ち込み可(席代 1H¥300)
公式HP:https://coyama.net/
アクセス:JR「武蔵小杉」駅より徒歩10分、「向河原」駅より3分