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元住吉のMui、洋菓子店「KUTOTEN」を本日プレオープン 「日常の中に句読点を打つように」

Ash俳優・吟遊詩人(川崎市)

元住吉のブレーメン通りといえば、川崎の竹下通り!と以前書きましたが、そのブレーメン通りに本日、待望のMuiの姉妹店「KUTOTEN」がプレオープンしましたので、取材に行ってきました!

珈琲店Mui

元住吉で「美味しいケーキと珈琲がいただける場所」というと、こちらの店をあげる人が多いのではないでしょうか。

川崎経済新聞では4年前の4周年の時に、記事を書かせていただきました。

Muiは、ブレーメン通りからほんの少しだけ南に入った路地にあるのですが、今回出店した「KUTOTEN」は思いっきり、ブレーメン通り沿いになります。

唐揚げ店とカレーの「サパナマハル」さんの間、行列ができているところが「KUTOTEN」
唐揚げ店とカレーの「サパナマハル」さんの間、行列ができているところが「KUTOTEN」

こちらの方が分かりやすかったので、駅と反対側から撮った写真を。ブレーメン通りをずっとまっすぐきて、有名な「味噌や」さんを過ぎ、Muiさんへ到る角を曲がらずにそのまま進み、カレーの「サパナマハル」さんの手前になりますね。(元住吉通にはこの説明で十分通じるけど、初めての人はどうだろう…w)

Muiの設えにも通じる、シンプルなデザインの店頭
Muiの設えにも通じる、シンプルなデザインの店頭

Muiのケーキが気軽に買えるようになった

そもそも、Muiさんといえばコーヒーの美味しさもさることながら、ケーキが美味しいお店として有名です。こちらは、2月に劇団の先輩とお茶をした時に撮ったものですが…

栗のモンブラン
栗のモンブラン

見た目も味も素敵で、ケーキ屋さんやってくれないかなあ、と思っていたところでした。まさか本当にケーキのお店を開いてくれるなんて。

インスタに投稿したらたくさん「いいね!」がついた「萌え断面」
インスタに投稿したらたくさん「いいね!」がついた「萌え断面」

こちらのみかんのケーキ、和歌山の農園から取り寄せたみかんで作っているとのことでした。バタークリームにたっぷりと空気を含ませて軽く仕上げていました。

フランスで修業した若きパティシェを中心に

こちらのケーキは、監修はMuiの大沢さんが、製造の中心は若きパティシェ島田さんが担っています。

島田拓哉さん

KUTOTENの洋菓子製造の中心を担う島田拓哉さん
KUTOTENの洋菓子製造の中心を担う島田拓哉さん

フランスはアルザスの有名ショコラティエ、フランク・ケストナー氏のお店で修業を積んだそうです。さすがの腕前ですね。とてもにこやかで優しい印象の方でした。

「大沢さんのイメージを形にすることはそう簡単ではありませんが、鍛えられています。ケーキをそのものだけではなく、何かに合わせて出すという考え方も新鮮で、お茶やワイン、いろいろなものに合うようなものを考えています」と笑顔を見せてくれました。

Mui店主・大沢征史さん

頼れる若手を信頼しているという大沢さんは、いつも通りMuiで豆の選別をされていました。ちょっとだけお邪魔してお話を伺いました。

マスクをして作業していましたが、取材に応じてマスクを外して笑顔を見せてくださいました
マスクをして作業していましたが、取材に応じてマスクを外して笑顔を見せてくださいました

「以前から、ケーキお持ち帰りの要望は高く、Muiでもテイクアウトには対応していたのですが、ご縁もあり思っていたより早く、Muiのお菓子を楽しんでもらえるお店を出すことができました、ブレーメン通りに面していると、より多くの方に気軽に立ち寄ってもらえます」と大沢さん。

「コロナ禍で在宅勤務も増えましたが、日常生活の中で仕事をやりこなすのはなかなか大変ですよね。切り替えがなかなかうまくいかない、というような話も聞きます。そんな人にとって、1日の中に句読点を打つような、そういう存在のお菓子を提供できればと、お店の名前を決めました」

なるほど…

句読点は、文章を音読する時には「息継ぎ」ができる場所ですね。そこで息を吸って、新鮮な空気を肺に入れて、また読み続けることができる。なんて素敵な名前なのでしょう。

いずれ、多くの人にこの味を楽しんでもらえるように、通販もできるようにするそうです。

スペシャリテと定番のチーズケーキを

それにしても、どれも美味しそう。

定番から凝ったものまで
定番から凝ったものまで

生菓子だけでなく、焼き菓子も
生菓子だけでなく、焼き菓子も

ちょっとした手土産に良さそうなクッキーも
ちょっとした手土産に良さそうなクッキーも

これだけたくさんあると迷ってしまいますが、今回はこちらにしました!

モカチーズケーキの「端っこ」お願いします、と頼みました
モカチーズケーキの「端っこ」お願いします、と頼みました

パッションジャスミンのムースと、モカチーズケーキの端っこ!(端っこ好きなんですw)

パッションジャスミンは、大沢さんが初めて作ったケーキで、Muiのスペシャリテだそうです。そして、チーズケーキといえば、Muiの定番。

初めてMuiを訪れた時「このケーキには何が合いますか?」と質問した私に、「日本酒ですね」と衝撃の回答をくれた大沢さん。あの時の新鮮な驚きは今も忘れません。とても濃厚で、確かに日本酒、ワインにめちゃめちゃ合うケーキなのですが… 今回は、Muiのコーヒーを使用した「モカ」のチーズケーキを。

通りからも受け取れる

ブレーメン通りは本当に賑やか

ブレーメン通りに面した窓からの受け取りも
ブレーメン通りに面した窓からの受け取りも

確かに大沢さんのおっしゃる通り、ブレーメン通りに面していると、足を止めて見ている人の量もとても多かったですね。

さて、おやつタイム!

島田さんも「何かに合わせるケーキ」と言っていたことですし、お茶は何に合わせようかな?と思案して。

空太郎には「バタフライピーティー」を淹れました♪ このお茶は色も楽しいので。

パッションジャスミンのムースにきっと合うと踏んで…
パッションジャスミンのムースにきっと合うと踏んで…

「すっぱーい!美味しーい!」と空太郎はパッションジャスミンのムースをパクパク食べ、「このお茶合う!」とお茶を飲んでいました。よかったー。とっても爽やかなパッションフルーツの酸味と、バタフライピーの色のわりにくせのないすっきりした喉越しは、お互い邪魔せず、ほのかに引き立てあっていたようです。

そして、チーズケーキには…やっぱりこれ。

ラマンチャのワインなのにはあまり意味はない、ただ冷蔵庫にあっただけである
ラマンチャのワインなのにはあまり意味はない、ただ冷蔵庫にあっただけである

いや、昼から飲んだわけではなく、ケーキをとっておいてディナーのあとで食べたのです。

相変わらず、どっしりと濃厚で、思った通りワインにめちゃめちゃ合いました♪ 幸せ!!

しっかりと「句読点」打てた気がします。話し言葉で表現をする俳優にとって呼吸は何よりも大切。また文章を書く人間にとっても、読み手に呼吸を促すための句読点の重要さはいうまでもありません。

大沢さん、島田さん、Mui、KUTOTENのみなさん、また一つ珠玉のお店を元住吉に生み出してくれてありがとうざいます。稽古に追われて、息継ぎが必要になったら、また買いに行きますね!

忙しい中ご対応くださったスタッフの方々も本当にありがとうございます
忙しい中ご対応くださったスタッフの方々も本当にありがとうございます

KUTOTEN
住所:神奈川県川崎市中原区木月3-13-31
TEL: 044-767-1368(Mui)
営業時間: 10:00~20:00
公式HP:https://www.facebook.com/Kutotenmotosumi
アクセス:東急東横線元住吉駅より徒歩7分

俳優・吟遊詩人(川崎市)

琵琶を弾き歌う俳優です。世界80都市を旅した結果、日本文化を愛しています。旅と出会いと美味しいお酒がインスピレーションの源。MCアマビエちゃんはアマエビちゃんにメタモルフォーゼ。フラットで差別のない目線で記事をお届けしたいと思っています。Stay tuned!

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