居住地である中原区から、稽古場のある川崎区までの領域がどうしても多くなりがちな私の記事。でも、実は多摩区の周辺も好きなのです。

今日は久しぶりに川崎の北部まで行く用事があり、その帰りに知り合いのミュージシャンから誘われたイベントに顔を出してきました。

その方の演奏が久しぶりに聴きたかったのはもちろん、会場が、以前SNSでお友達申請をいただいていたカレー店「ムビリンゴ」さんだったのも興味をひかれた一因でした。

読売ランド前のムビリンゴ

小田急線の読売ランド前にある「ムビリンゴ」さんは、わりと以前から川崎で活躍する方々の話題に上ることの多いお店で、以前のらぼう菜ペーストを作られたときには川崎経済新聞でも扱わせてもらいました。

ただ、この時は私が直接取材に行けなかったので、店主の大橋さんとはまだ会ったことがなかったのです。　この、のらぼうペーストは美味しくて、何度もリピートしました。

緊急事態宣言時から、カレーセットを通販で

昨年の緊急事態宣言下では、カレーセットを通販やテイクアウトで販売できるようにしてくれました。私も、大橋さんからご案内いただいて、こちらのセットを購入。

ストーリーまでしっかり考えてあって夢のあるカレーセットでした。

「王様」はチキンレッグの大きさにびっくり（同様に女王の海老も）。カレーはどれもお店で食べると1,000円以上するものということで、それなのに送料無料だなんて大丈夫？と心配になりましたが、どれもとても美味しくて、ますますお店で食べたくなったのでした。

ようやく来た

初めてお店を知ってからはゆうに4年越しで、ようやく訪れることができました。

小さいお店の中は、多分普段は10人も入れば満席になってしまうかんじ。この日は、ライブ仕様になっていて、もう少しお客さんが居ました。

今日の出演者はアイヌ楽器と三線を弾き歌う根本ノブヒロさんと、なんとアメリカはフロリダ出身の琴奏者ボビーさん。竪琴じゃないですよ、日本のお琴ですよ！こりゃーすごい！！（興奮！！）

なにがすごいって、お琴って弾くだけじゃないんですよ、歌もあるんです。（琵琶もですが）アメリカ人のボビーさんにとって、日本語で歌いながら、日本音階の楽器を弾くことがどれだけ大変なことかは推して余りあります。それなのに、ちょっと話したところによると、まだ始めてから10年ほどなのに、準師範だというではないですか！天才ですねー！

秋のカレー

カレーは、この時期限定のメニューがあったのでそれにしました。

その名も「禅師丸柿のやわらかスペアリブカレー」。お隣、麻生区の名物ともいえる禅師丸柿をカレーに！？　柿が入ってるの？と思ったんですが、説明を読むと「スペアリブを柿のペーストで煮込んだ」と書いてありました。　

とろとろに煮込まれて優しい味でした。確かにほのかに柿の風味がするような。

ちなみに、記事を書くためにムビリンゴさんのインスタ（https://www.instagram.com/mviringo0729）をチェックしていたら、同じ秋のメニューでこちらもめっちゃ気になりました。

「秋刀魚のカシューナッツカレー」

フィッシュカレーは南インド系のお店ではよく見ますが、秋刀魚で作るのは日本の秋を感じられていいですね。これがあるうちにまた行きたい！！

「秋の味覚こだわりカレーセット」はこちらかも購入できます。

https://mviringo.base.shop/items/53862870

川崎のクラフトビールも

私は駆け付けであまりメニューを見ずにレサワを頼んでしまったのですが、隣のお客様はかなりわかってらっしゃる方で「Kanoco Beer（かのこビア）」を頼んでました！

（※かの子ビアについては、以前わたしが別のサイトで書かせていただいた記事をご覧くださいね。http://morinooto.jp/2017/06/28/kanokobeer/）

空太郎は、演者越しに見えるこちらの掲示が気になって仕方がない様子…

なので、こちらも頼みました♪　（奮発してタピオカも入れましたよw）

掲示の写真よりずっとオレンジ色で、美味しいミルクティでした。すっきりした甘さでカレーに合います！

すこしずつ、戻ってきている音楽と外食のある日常に、乾杯

それにしても、こうやって飲食店で音楽ライブを聴くことができたのはいつ以来のことでしょうか。　コロナ以前には当たり前だったことが、当たり前ではなくなってしまいましたが、そのぶんだけ、私たちはそれぞれに、それらが自分たちにとって大切なものだったことに気がつけたような気がします。

ライブが与える直接の振動が、人間の感情をゆさぶる効果についての研究を目にしたばかりだったのですが、まさに、おふたりの奏でる音楽は直に、その喜びをわたしの感覚に思い出させてくれました。

それは、どんなに美味しそうな食レポをテレビで見ても、実際にそれを食べる喜びにくらべたら感動が少ないのと同じことなんですよね。本当に。

こうやって、お店の一角をミュージシャンに開き、お客さんとの交流の中で育まれる感性を大切にしてくれているムビリンゴさん、思っていた通り素敵なお店でした！

大橋さん、ありがとうございます！今後もたくさん、音楽とカレーとお客さんが出会う素敵な企画をよろしくおねがいします！