Yahoo!ニュース

【川崎市中原区】お酒が飲める子ども食堂「じぃーじぃーず」の宮田さんが、外車の代わりに手に入れたもの

Ash俳優・吟遊詩人(川崎市)

数日前に、向河原に素敵すぎるお店ができたので、2日連続で通った挙句にいい感じに酔っ払ってしまいました。

え? どこのフレンチ?? はたまた、居酒屋?とお思いですよね。

それはなんと、「子ども食堂」なのです。

子ども食堂じぃーじぃーず

こちらがそのお店です。11月15日にオープンした「むかいがわらこども食堂 じぃーじぃーず」

むかいがわら  子ども食堂 じぃーじぃーず
むかいがわら 子ども食堂 じぃーじぃーず

向河原の駅からは1〜2分の距離

日本酒の美味しいTe.mariさんの隣にオープンしました(初めて情報を教えてくれたのも、Te.mariの店主さんでした)。

子ども食堂といえば、飲食店をすでにやっている方、あるいは地域のお母さんたちが有志で集まって、実施日を決めて行う、常設ではなくポップアップかつ定期的なものという印象でした。

ですが、こちらは看板に「子ども食堂」と銘打った常設のお店

立て看板の案内を見ると、朝ごはんもやっています。

これは気になりますよね!

というわけで、友人親子と一緒にお邪魔しました。

レベルの高い定食

その日の定食(大人=600円、子ども=300円)です。 ※ランチも夜も同じメニューです。

外に向けてその日のランチメニューが掲示される
外に向けてその日のランチメニューが掲示される

これは!!

彩りもバランスもよく、美味しそう!

ごはんはお替り自由、ということで、食べ盛りの友人の息子さんはもちろんおかわりです!

チキンのトマト煮がメインの定食
チキンのトマト煮がメインの定食

夜はお酒が飲める

何より驚いたのは、夜はお酒の提供があることです。

私はいくつかの子ども食堂を訪れたことがありますが、いつも思うのは、子どもが食べている間、自分が飲めたらいいなあ、ということでした。

お金は、自分でケースに入れて、お釣りも自分でとる
お金は、自分でケースに入れて、お釣りも自分でとる

周りを見ていると、実はそういうお母さん、お父さんは自分だけではないのではないかと感じます。

瓶ビール=600円、缶チューハイ=300円、もしこれが、例えば滞在先の旅館の自販機などにあったら、「うーん、缶チューハイ1本300円もするのか…」と思うかもしれません。

しかし、これが子どもたちの食事に使われるんだと思えば、話は別! 買いますよ、飲みますよ、なんなら3本くらいはゆうにいっちゃいます(笑)。

一体どんな方がこちらを?

こちらがこの「じぃーじぃーず」を開いた、宮田明さんです。

若い頃からずっと料理人のお仕事をされてきて、定年退職を機にこちらのお店を作りました

さまざまな調理の現場を渡り歩いた宮田さんの料理は本当に美味しい
さまざまな調理の現場を渡り歩いた宮田さんの料理は本当に美味しい

「お店を開く前は、いろいろなことを言われましたよ。そんな食堂が成り立つわけがないとか、どうやってお店を作ったお金を回収するんだとか」

「回収するつもりは端からないんですよ。私は退職金で外車を一台買ったようなもんだ、と思っています。自分が好きなことをするために使うお金を、回収しようなんて思わないでしょう。日々のランニングコストさえなんとか賄えれば、それでいいんです」

あ、その考え方、めちゃめちゃ共感できます!!

「まあ、確かにこの値段で食事だけだと、ランニングコストも怪しい。だからお酒を飲みたい方が普通に来てくれるのは、大歓迎なんです」と宮田さんは笑顔で話してくれました。

なるほど…! それは、ますます沢山飲まなきゃ!(笑)

おつまみも、最高においしい

そして、そんな人のために宮田さんは「おつまみも作りますよ」と言ってくれます。

おつまみは、どんなものでも一皿300円

枝豆も、一味加えてありお酒が進むおつまみに
枝豆も、一味加えてありお酒が進むおつまみに

その日にある食材で宮田さんがささっと作って出してくれるおいしいおつまみ。

このシンプルに見える鶏のつくねは、ちょっと家では作れない「プロの味」だった
このシンプルに見える鶏のつくねは、ちょっと家では作れない「プロの味」だった

これは最高過ぎます!!

お金を忘れた子が食べられるミールチケットのシステムも

入り口のところには食券が貼ってありました。

こちらは、誰かが購入して貼っていったミールチケット。お金を家に忘れてきてしまった子は、ここからチケットをもらって食事をすることができます

入り口にはたくさんのミールチケットがあった
入り口にはたくさんのミールチケットがあった

以前本を読んで感銘を受けた神保町の「未来食堂」に近いシステムですね!

オープンと同時にたくさん集まってしまったので、一旦こちらのチケットの新規購入は停止しているそうです。このチケットを使ってくれる子どもさんが来てくれて、どんどん回っていくといいですね。

キッズスペースもある

お酒が飲める、とか特殊な方を先に案内してしまいましたが(個人的な興味が先行してすみません 汗) 当然キッズスペースは広くとってあるので、ハイハイの赤ちゃんと一緒でも大丈夫。

こちらのみかんは自由に食べてね、と宮田さん
こちらのみかんは自由に食べてね、と宮田さん

友人と「こういうお店って今までなかったよね」「料理が本当に美味しいよね」などと話しながら、子どもの学校の話、塾の話、地域の情報などを久しぶりにゆっくりと語り合うことができました。

早速次の日にリピート

美味しい料理って、あとを引くんですよね。

それに、大切な人を連れて行きたいと思うものです。

次の日空太郎にじぃーじぃーずのことを話したら「行きたい!!!」と強く所望するので、ダンススクールの習い事のあと、駆け込むように再来店!

この日は鶏の照り焼きがメインだった
この日は鶏の照り焼きがメインだった

本当は、この日のお汁は豚汁だったということですが、話題になっているらしく、たくさんの方が来店して、豚汁がなくなってしまったとのこと。

閉店間際だったので「本日は食材が終わったので閉店です」と言われても仕方ないところだったのに、空太郎の顔を見た宮田さんが「なんとかするから、待っててね」と、席に座らせてくれました。ほんとうに、子どもがお好きなんですね。ありがたくて涙が出そうでした。

しばらくして、前日に私がおつまみで頂いて感動していた美味しいつくねが、つくね汁に姿を変えて出てきたのでした。空太郎にこのつくねを食べさせてあげたいな、と思っていたので、嬉しかったです。

そして私は、今日も飲んで貢献!(笑)

おつまみのふろふき大根もうれしかった!
おつまみのふろふき大根もうれしかった!

焼き豚には赤ワインを合わせちゃいました♪ (グラスワインも赤、白あります)

チャーシューも300円、やっぱりプロの味
チャーシューも300円、やっぱりプロの味

このクオリティーの料理が食べられる、子ども食堂。

「高校生以上の子は大人と同じ600円なんだけど、いずれは小さい子に勉強を教えたり、お店を手伝ってくれたりしたら、安く食べられるようなシステムにしたい」と宮田さん。

これも本当に素敵なアイディアですね。

まだまだ、この食堂の可能性は無限だなと思います。宮田さんの想いに改めて感謝するとともに、この食堂が地域の必要な方々のために、大いに役立っていくことを心から願っています。

空太郎に「またこいよ!」と言ってくれる宮田さん
空太郎に「またこいよ!」と言ってくれる宮田さん

帰り際、宮田さんは空太郎に「またいつでもこいよ!」と声をかけてくれました。

空太郎は帰り道に「ほんとうのじぃじみたいに話してくれたね」と嬉しそうにしていました。彼は美味しいものが大好きなので、もう少し大きくなったら、勝手に通うのではないかな。

外車一台分の代わりに子どもたちの居場所を作ってくれた宮田さん、どうかお身体に気をつけて、今後もがんばってください! 

私もまた精一杯(酒一杯?)の応援をしに行きます!(笑)

むかいがわらこども食堂 じぃーじぃーず
住所:川崎市中原区下沼部1768
営業時間:朝食=7時~9時、昼食=11時~14時、夕食=16時30分~20時
定休日:現在はなし(変わったらまたご案内します)

俳優・吟遊詩人(川崎市)

琵琶を弾き歌う俳優です。世界80都市を旅した結果、日本文化を愛しています。旅と出会いと美味しいお酒がインスピレーションの源。MCアマビエちゃんはアマエビちゃんにメタモルフォーゼ。フラットで差別のない目線で記事をお届けしたいと思っています。Stay tuned!

Ashの最近の記事