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【川崎市中原区】新丸子の歴史を学べる街の理容室 女性のシェービング、赤ちゃんの筆もバッチリ

Ash俳優・吟遊詩人(川崎市)

子どもが生まれるまで足を踏み入れたことがなかった場所、って意外とたくさんあると思うんですよね。

そもそも地域のお店自体、子どもがいないと、なかなか入るチャンスがなかったりするのかもしれませんが。

私にとって、空太郎のおかげで入ることができたお店の最たるものは、「理容室」です。

今日は空太郎が1歳の頃からお世話になっているこちらの理容室をご紹介しますね。

バーバーオノさん

新丸子・西口にある医大モールの中程、理容室ならではのくるくる回るサインポールが目標です。 街の真ん中にあって、入ってみたかったお店ナンバーワンwだったので、息子が生まれたのをいいことに、一人座りができるようになると、いそいそと伺いました。

ちょうど、雪が降っている日にお邪魔しました
ちょうど、雪が降っている日にお邪魔しました

空太郎はこのお店を「バーバーオノさん」と呼んでいるのですが、小さい頃は二回に一回くらい「ノーノーオバさん」と言っていて、わたしはその度に目からお茶を吹いたものでしたw

そんな、喃語に毛が生えたような時期から通わせていただいている、地域密着の素敵なお店です。

プライスリスト

昔ながらのプライスリストが貼ってあります。

私がかなり安い美容室を利用していたため、当時我が家で一番高いお金で髪を切っていたのは空太郎だったのでしたw 

子どもの頭をカットできる親御さんは尊敬しますが、私には絶対に無理なので、「任せて安心」の理容室にお願いしたかったんです。

店内

初めて足を踏み入れた床屋さんの店内は、ワンダーランドでした(笑)まーるん(新丸子のキャラ)のTシャツがかかっていたり、カエルがいたり。賑やかですね。

この椅子は座り心地がいいんだそうです(小学生談)。

こちらには東急のキャラ・のるるんがいっぱいいますよ!

電車と写真が好きな三代目(お嬢さん)の趣味なのだとか。かわいいです。

二代目店主の小野基一さん

こちらが、二代目店主の小野基一さんです。ご自身も写真が好きでよく撮られるのだそうですが、カメラを向けられるといつもとびきりの笑顔で応じてくださいます。

お店は、奥様と、三代目のお嬢さんの他にスタッフさんもいらっしゃって、どんなお客様がきても対応できる盤石の体勢です。

空太郎の髪は毎回、基一さんが切ってくれるのですが、いつも何やら楽しげです。

こんなにちゃんと座れないで、鏡餅の上のみかんみたいにちょこんと首を出してる頃から、「ぼうやも大きくなったら床屋さんになるかい?」「ならない」「そうかい」とか話していたのを昨日のことみたいに思い出します。

街の歴史をおしえてくれる

いつもけっこう混んでいますが、この日は雪も降って、途中で客足も止まったので、ゆっくりと街の話を聞かせてくれました。

基一さんが取り出してきたのは、一枚の古い写真。

昭和11年の医大モール

なんと昭和11年(1936年)のオノ理容室だそうです。

奥に見えるのが日医大病院で、中央の白い建物がオノ理容室なんですね。

このエリアは大正15年に東急東横線の開通と同時に東急が売り出した分譲地だったんだそうですが、まだ駅前はこんなに空いていたんですね。(タイムマシンがあればなあw)

航空写真も

分譲地だから、きっちりと区画がされています。「ここがうちだよ」と基一さん。

戦後、焼けてしまった街の姿

こちらは同じ場所の昭和21年(1946年)。

「私はこの日に日医大で生まれたんだよ」とおっしゃるので思わず「え、基一さんが生まれた日の写真なんですか?」と聞くと「そうだよ」と。

新丸子はこの年4月15日の川崎大空襲の時に、甚大な被害を受けて焼け野原になったのだそうです。貴重なお話を聞かせていただきました。

のちに、基一さんの所蔵の写真や、地域の人たちが持っている写真を収録した街の写真集「わが町の夢と今」という写真集が発行され、それをまたゆっくりと繰りながら、「こんなこともあったんだよ」といろいろなことを笑顔で教えてくれました。

美智子さまもいらっしゃってますね。

子どもの散髪で生まれて初めて開いた理容室の扉は、思いがけず、街の歴史を知る旅へと私を誘ってくれました。

空太郎は今では一人でもオノさんに行けるくらい大きくなりました。(でも、実は前回は帰り道がわからなくなって、お嬢さんに途中まで送ってもらったのだということも今回知りました、すみません… 汗)

変わっていく街の中で、変わらないものがそこには確かにありました。

人情と、確かな技術、そして街を愛する心です。

男性の方はぜひ、オノさんの扉を開いてみてくださいね。

赤ちゃんの髪で作る筆や、女性専用のシェービングのメニューもありますので、女性の方、赤ちゃんがいる方も、ぜひチェックしてみてください。

基一さん、新丸子のこと、また教えてくださいね!!

オノ理容室
住所:川崎市中原区新丸子町752-2
電話番号:044-722-0611
営業時間:9時〜18時30分
定休日:月曜日・火曜日
公式ブログ:https://barberono.exblog.jp
アクセス:東急東横線新丸子駅西口より徒歩2分

俳優・吟遊詩人(川崎市)

琵琶を弾き歌う俳優です。世界80都市を旅した結果、日本文化を愛しています。旅と出会いと美味しいお酒がインスピレーションの源。MCアマビエちゃんはアマエビちゃんにメタモルフォーゼ。フラットで差別のない目線で記事をお届けしたいと思っています。Stay tuned!

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