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【長崎市】誰もがいつでも気兼ねなく行けるお寺 教宗寺

あつぱんまんスマホ写真大好きウェブライター(諫早市・大村市)

お寺と言えば、修行するお坊さんがいて、ちょっと敷居が高い。そんなイメージがありませんか?

お寺とは『いつ誰が来てもいい場所』

そんなお寺を目指して活動している、長崎市矢上町にある教宗寺に遊びに行ってきました。

教宗寺は長崎街道途中の休憩場所だった

長崎観光を歩きながら楽しむ「長崎さるく」コースにもなっている教宗寺。

国道からちょっと外れたところにあります。保育園も併設されていて子供たちの賑やかな声が聞こえてきます。

教宗寺は長崎街道に面していたため、江戸時代は休憩所として利用されていました。

その利用者の中には出商館医シーボルトもいました。

ほかにも、象を連れた象使いが休憩するために訪れたという逸話も残っています。

休憩所のほかにもお見合いの場や子供たちが学ぶ場所として、色々な人たちの生活の一部となっていました。

誰もが気兼ねなく集まれるお寺へ

お寺とは、ご年配の方やお彼岸などで行くイメージがあると思います。私も子供のころに祖母に連れていかれ、正座してお経を聞く。

教宗寺さんに出会うまではそんな硬いイメージが残っていました。

そんな雰囲気を払拭し『誰もが気兼ねなく集まれるお寺』にと、自然と集い語り合える場づくり、コミュニティつくりを教宗寺さんはされています。

今までもお寺でマルシェや音楽イベント「寺スハウス」など開催してきました。

教宗寺僧侶 小岱海さんに写真を提供いただきました。
教宗寺僧侶 小岱海さんに写真を提供いただきました。

イベント以外にも普段からお寺を使ってもらえるよう、「GOKOU」という名で子どもたちに居場所を提供されています。

見守り役は『仏様』だけ GOKOU

本堂から少し離れたところにGOKOUはあります。

普段は教宗寺門徒会館として使われていますが、平日はなかなか使われていませんでした。そこで平日も活用したいと思い、仏様の「後光」と学校の後に行ける「後校」を掛け合わせ「GOKOU」と言う名で、2021年に平日の活用を始めました。

主に子どもたちに、放課後の時間に活用してほしいとの思いでスタートしたGOKOU。よく、中高生が自習やテスト勉強などに使われています。

利用料は賽銭という面白いスタイルです。

見守りをしてくれるのは『仏様』だけ。

利用する際は、お願いごとの説明を受け、何かあった時に連絡が取れる様に名前と連絡先を伝えれば、鍵を渡されるので自由に使うことができます。

もちろん、大人も利用できます。

大人の場合は御仏前と言う利用料を支払うことで使用可能です。

私もGOKOUを利用したことがありますが、居心地も良く子どもたちを気兼ねなく連れていける場所です。

メインの部屋は畳なので、寝転がることもできます。

四畳半の部屋には本や漫画などがおいてあり自由に読むことができます。

大人が利用する主な内容はワークショップや相談会など。

たまにゆっくりしたいって方も利用されているとのことです。

お寺は昔から生活の中にある身近な場所。

そして、歴代の偉人や近所の人達にとって心落ち着く憩いだった場が、今でも生き続けています。

教宗寺さんへ一度行かれて、歴史を感じながらゆっくりされてみてはいかがでしょうか。

鶴城山 教宗寺

長崎市矢上町 41-7

開門時間 9:00~17:00

アクセス 矢上バス停より徒歩5分

     長崎芒塚ICより車で15分

     多良見ICより車で15分

駐車場  あり 約20台

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スマホ写真大好きウェブライター(諫早市・大村市)

諫早市飯盛町在住。 月に一度は地元ラジオにも出演中。 興味あるものは何でも知りたがり、特に地域の歴史が気になったら気が済むまで調べています。 写真が趣味。一眼レフカメラ持ってるけど、ついスマホで撮影しがち。 諫早のゆるキャラ〝うないさん〟を愛す。

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