今の世の中悩んだ時は、探せばたくさんの相談窓口があります。

しかし、なんとなく抱えてる不安や理由がよく分からない悩みなどを相談したいけど、「こんなはっきりしないことで相談してよいものだろうか。」と悩みに悩みを重ねてる方は多いのではないでしょうか。

私も相談したいけど、どこに相談したら良いか分からず放置していたり、勇気を出して友人に話してみたものの、「聞いてもらって申し訳なかったな」とますます負の気持ちを増大させてしまい自暴自棄になってしまったりしていました。

でも「どんな悩みでもいいので、今度ここに来て話してみませんか？」と声をかけてくださった方がいました。前回取材させていただいたマナビトリの吉川さんです。

長崎市内で気軽に悩みを相談できる場所があるということなので、行ってみました。

「なりたい自分」について一緒に考えてくれる「キャリアcafeひだまり」

キャリアcafeひだまりは2023年6月に活動スタートしました。

長岡さん、吉川さん、濱﨑さんの三名で運営されており、現在は東山手「地球館」を拠点に月に1〜2回のペースで活動されています。

皆さん、キャリアコンサルタントの資格を持っており、普段はそれぞれ違うところで活動されています。

キャリアcafeひだまりで相談できる内容はとても幅広いです。

仕事の悩みや家事、子育てなどの相談だけではなく、今後の生き方の相談やモヤモヤして何の悩みか分からないという相談でも良し。ただ話をしたいという方もおり、幅広い相談を受けています。

「なりたい自分」を一緒に考えてくれる場所。

来た人たちがこころ温まる場所になるようにしたい。

それがキャリアcafeひだまりです。

そもそもキャリアコンサルタントとは？

キャリアコンサルタントとは2016年に誕生した国家資格です。進路や職業での悩みを抱える相談者に対して、その人の能力や適性などに関する相談や助言を行う専門家です。

私も、キャリアコンサルタントは「仕事関係の悩み」を相談する専門家だと思っていました。

ですが、「人生＝キャリアだと私たちは思っています。」とキャリアcafeひだまりの皆様は仰いました。

「キャリア＝仕事」と思いがちなのですが、家事や子育てなど人生に関わっていること全てが「キャリア」だということ。

日常会話の中でみつかるかもしれない自分の答え

「ただ話をしたい」でも「私、頑張ったことがあった。その話を聞いてほしい！」という内容でも、来て良いんだそうです。

インタビュー中、長岡さんは「日常会話の中に自分の答えが見つかることがあるんです。」と話されていました。

日常の会話の中から自分の軸となるものが見つかると言います。

話すことはなくてもいい。でも何かモヤモヤするものがあったり、引っ掛かることがあったら話しに来てほしいと。

話していくうちに自分がほしい答えの輪郭が出てくるかもしれない。そこに気づくことも大切だと言われていました。

確かに日常会話って意識せずに話をしていますがリラックスして話すから、自分の思いや答えが出てきやすいのかもと、インタビューしながら感じました。

男性の方もきてほしい

キャリアcafeひだまりのメンバーには濱﨑さんという男性のスタッフがおられます。

「男性の方にも、ぜひきてほしい」と皆さん話されていました。

昔と比べると、男性が持つ価値基準もだいぶ変わってきています。

しかし、なんとなくそれが分かっていても「上司らしくいるべき」とか「父親らしくいるべき」など〝らしくいるべき像〟に縛られがちで緩められる環境が少ないのではないかと濱﨑さんは話されていました。

なぜならば、濱﨑さん自身も出世や昇進など〝あるべき像〟に苦しんでいた時期があり経験をしていたからです。

男性の方は家族や守る物があり、泣いてはいけない、弱音は吐いてはいけないという価値観の中、生活をしています。だけども、「自分らしくあることが、キャリア形成につながるのではないか」と濱﨑さんは話されていました。

買い物ついでに、仕事の合間に、カフェで「ホッ」とする感覚できてほしい

とにかく一度でも良いので、気になる方は来てほしいとも。

何を話せばいいか分からないし、話せないかもと思っていても構わないとのことです。

ゆっくりお話をして、少しでもいいので心を緩めに来て、自分らしさを少しでも持つことができる手助けになったらと話されていました。

スタッフの皆さん、とても優しい方々で温かく出迎えてくれます。

気になった方はぜひ、カフェにいく感覚でお問い合わせください。