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【TOEIC対策】満点講師の時事ネタでパート5(短文穴埋め問題)にチャレンジ(2)!

番場直之英会話フォービー代表/TOEIC満点講師

皆さんこんにちは。ForB(フォービー) Englishの番場です。本日はTOEIC Part5対策として、時事ネタを使った短文穴埋め問題にチャレンジしましょう!それでは問題です。

問題

U.S. President Joe Biden ------- the $1.9 trillion Covid-19 relief bill into law last week.
(A) signs
(B) was signed
(C) signing
(D) signed

解答

正解は(D)です。

まず、選択肢から見てみましょう。選択肢には動詞「sign」の変化形が並んでいます。ここからこの問題は空欄に適切な動詞の形を入れる「動詞の形問題」とわかります。また、選択肢の中に「signs」と「signed」があることから、現在形や過去形など適切な時制を選ばせる問題の可能性も見て取れます。さらに、「was signed」と「signed」があることから、受動態か能動態か、適切な態を選ばせる問題の可能性も読み取れます。

それでは次に本文を見ていきます。難しめの単語も入っていますが、恐れずにいきましょう。本文を見ると、文に動詞がないことがわかります。1つの文には1つの動詞がなければいけないので、空欄には動詞をいれることになります。この時点で選択肢 (C) signing の可能性がなくなります。動詞の ing形は、be動詞と一緒でなければ文の中で動詞として機能しません

次に文の最後に「last week」とあるので、この文は過去に行われたことだと判断できます。この時点で現在形の (A) signs の選択肢を消します。

残ったのが、過去形の (B) was signed と (D) signed になりますが、これは受動態と能動態の違いですね。受動態か能動態かは意味または文の形から判断します。意味が「~する」となれば能動態「~される」となれば受動態を選びます。文の形から判断する場合は、空欄の後ろに目的語となる名詞があれば能動態、なければ受動態を選びます。

下記例のように、受動態の後ろには基本的には目的語となる名詞は来ないんですね。

能動態: I (bought) a pen. 動詞「bought」の後ろに目的語となる名詞の「a pen」がある。
受動態: A pen (was bought) by me. 動詞「was bought」の後ろには前置詞の「by」が来て、目的語となる名詞がない。

この問題を意味から判断する場合は、バイデンさんが「relief bill(救済法案)」に「署名される」のではなく、「署名する」側になるので、能動態の (D) signed が正解だとわかります。この文では目的語の単語が難しく、意味が取りづらいので、文の形から判断する方法も見ていきましょう。

問題文では、空欄の後ろが「the $1.9 trillion Covid-19 relief bill」という目的語となる名詞の塊が来ています。空欄の後ろに目的語となる名詞があれば能動態が入るので、(D) signed を選ぶことになります。この目的語は長くて単語の意味も難しいですが、「the」が先頭にあることから空欄の後ろに名詞が来ることはわかりますね。意味がわからなくても空欄の後ろに名詞が「ある」か「ない」かさえわかれば正解を導くことができます。

英文訳

U.S. President Joe Biden signed the $1.9 trillion Covid-19 relief bill into law last week.
アメリカ大統領ジョー・バイデン氏は先週1.9兆ドルの新型コロナウィルス感染症救済法案に署名し法律を成立させた。

語彙

trillion: 1兆
Covid-19: 新型コロナウィルス感染症
relief: 救済、救援
bill: 議案、法案 ※「bill」はTOEICでは「請求書」という意味で頻出です。
sign ~ into law: ~に署名して法律として成立させる

以上、時事ネタでPart5(短文穴埋め問題)にチャレンジでした!
もっと問題を解きたい方はこちらの全問題リストをご覧ください!
【TOEIC対策】満点講師の時事ネタでパート5全問題リスト(年月別、問題種類別、トピック別)

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英会話フォービー代表/TOEIC満点講師

英会話フォービー代表。明治大学理工学部卒業。システムエンジニアを経て、外資系コンサルティング会社勤務。一橋大学大学院にてMBAを取得し起業。TOEICは1999年から毎年受験し、受験回数は100回超。初受験の500点台から990点(満点)までスコアを上げる。現在、大学、企業、英会話スクールにて幅広い層の学習者を指導。また、語学教材の執筆、英語学習者向けYouTubeチャンネル「ForBenglish」(登録者数13万人)の運営を行う。

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