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【TOEIC対策】満点講師の時事ネタでパート5(短文穴埋め問題)にチャレンジ(26)!

番場直之英会話フォービー代表/TOEIC満点講師

皆さんこんにちは。ForB(フォービー) Englishの番場です。本日はTOEIC Part5対策として、時事ネタを使った短文穴埋め問題にチャレンジしましょう!それでは問題です。

問題

Japan welcomed Taiwan's formal application to join the Trans-Pacific Partnership Agreement, ------- China strongly opposed it.
(A) in order that
(B) nevertheless
(C) whereas
(D) through

解答

正解は(C)です。

まず、選択肢から見てみましょう。(A) in order that(~する目的で、~するために)、(B) nevertheless(それにもかかわらず、それでもなお)、(C) whereas(~であるのに対して、~である一方で)、(D) through(~を通って、~を経由して)となっています。意味が似ているものもありますが、品詞が異なります。(A) in order that は接続詞。(B) nevertheless は副詞。(C) whereas は接続詞。(D) through は前置詞、または、副詞、形容詞として使われることもあります。

次に本文を見ていきましょう。本文をざっと見ると、空欄の前には文(主語と動詞が含まれる語の塊)があり、空欄の後ろにも文があることがわかります。つまり、空欄には文と文を接続する接続詞が入ることがわかります。この時点で、(B) nevertheless と (D) through は答えではないことがわかります。

空欄の前は、「日本は、台湾がTPP(環太平洋パートナーシップ協定)への参加を正式に申請したことを歓迎した」と書かれてあります。空欄の後ろは、「中国はそれに強く反対した」と書かれてあります。日本と中国の反応が対比して書かれているようです。つまり、正解は、二つの事柄を比較して、大きな差があるときに用いられる (C) whereas(~であるのに対して、~である一方で)となります。

(A) in order that(~する目的で、~するために)は「so that」と同じように、後ろに目的が書かれます。通常、助動詞と一緒に使われます。この文の意味を、少し変になりますが、「中国がそれに強く反対するために、日本は歓迎した」とするならば、下記のように助動詞の「would」を使った文になると考えられます。

Japan welcomed Taiwan's formal application to join the Trans-Pacific Partnership Agreement, so that China would strongly oppose it.

(B) nevertheless(それにもかかわらず、それでもなお)は意味的には入りそうですが、副詞なのでここでは入りません。下記のように、いったんピリオドで文が終わっているならば、nevertheless を入れることができます。これは、Part6 ではよく見られる形です。

Japan welcomed Taiwan's formal application to join the Trans-Pacific Partnership Agreement. Nevertheless, China strongly opposed it.

(D) through については、接続詞の「though(~だけれども、~にもかかわらず)」と見間違えてしまうと、正解になり得るので、ついつい選んでしまうかもしれません。

英文訳

Japan welcomed Taiwan's formal application to join the Trans-Pacific Partnership Agreement, whereas China strongly opposed it.
日本は、台湾がTPP(環太平洋パートナーシップ協定)への参加を正式に申請したことを歓迎したが、中国はそれに強く反対した。

語彙

welcome: 歓迎する
formal: 正式な、公式の
application: 申し込み、申請、応募
trans-Pacific: 太平洋横断の
agreement: 契約、協定、合意
Trans-Pacific Partnership Agreement: TPP(環太平洋パートナーシップ協定)
whereas: ~であるのに対して、~である一方で ※二者あるいは二つの事柄を比較して大きな差があるときに使用。
oppose: 反対する、対抗する
in order that: ~する目的で、~するために
nevertheless: それにもかかわらず、それでもなお

以上、時事ネタでPart5(短文穴埋め問題)にチャレンジでした!
もっと問題を解きたい方はこちらの全問題リストをご覧ください!
【TOEIC対策】満点講師の時事ネタでパート5全問題リスト(年月別、問題種類別、トピック別)

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英会話フォービー代表/TOEIC満点講師

英会話フォービー代表。明治大学理工学部卒業。システムエンジニアを経て、外資系コンサルティング会社勤務。一橋大学大学院にてMBAを取得し起業。TOEICは1999年から毎年受験し、受験回数は100回超。初受験の500点台から990点(満点)までスコアを上げる。現在、大学、企業、英会話スクールにて幅広い層の学習者を指導。また、語学教材の執筆、英語学習者向けYouTubeチャンネル「ForBenglish」(登録者数13万人)の運営を行う。

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