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【TOEIC対策】満点講師の時事ネタでパート5(短文穴埋め問題)にチャレンジ(35)!

番場直之英会話フォービー代表/TOEIC満点講師

皆さんこんにちは。ForB(フォービー) Englishの番場です。本日はTOEIC Part5対策として、時事ネタを使った短文穴埋め問題にチャレンジしましょう!それでは問題です。

問題

The Japanese government is considering ------- railway companies to install security cameras in newly built trains following the attack on the Keio Line.
(A) oblige
(B) obliging
(C) to oblige
(D) obliged

解答

正解は(B)です。

まず、選択肢から見てみましょう。選択肢には動詞「oblige(義務付ける)」の変化形が並んでいます。ここからこの問題は空欄に適切な動詞の形を入れる「動詞の形問題」とわかります。「動詞の形問題」の場合、選択肢から問われるポイントの予想ができます。この問題は下記の通り考えることができます。

「oblige」、「obliged」があることから、現在形や過去形など適切な時制を選ばせる問題
「obliging」、「to oblige」があることから、To不定詞か動名詞を選ばせる問題
「obliging」、「obliged」があることから、現在分詞か過去分詞を選ばせる問題

それでは次に本文を見ていきます。この問題は気づいた人は一瞬で解けるのですが、ポイントは「consider」です。「consider」は「~することを検討する」という意味で使われ、目的語として To不定詞ではなく動名詞を取ります。動名詞は動詞のing形で文の中で名詞の働きをするものでしたね。つまり、「consider to oblige」は間違いで「consider obliging」が正しい形になります。本文では現在進行形「is considering」が使われていて、「obliging」を入れると、「ing形」が2つ続いて変だから「to oblige」を選んだ、という方もいるかもしれませんが、特に問題はありません。むしろ、出題者側はそう考えて間違える人がいるので、あえて現在進行形にします。以上のことから、(B) obliging が正解となります。
oblige」は難しい単語ですが、「oblige+目的語+to do」で、「目的語に~することを義務付ける」という意味になります。「oblige railway companies to install security cameras」は「鉄道会社に防犯カメラを設置することを義務付ける」という意味になりますね。

「consider」以外で目的語に動名詞を取る動詞は、MEGAFEPS(メガフェプス)としてよく覚えられています。TOEICの問題で下記動詞の後ろに空欄があった場合は、動詞のing形を選択してください。

Mind(~を気にする)
Enjoy(~を楽しむ)
Give up(~をあきらめる)
Avoid(~を避ける)または、Admit(~を認める)
Finish(~を終える)
Escape(~を逃れる)
Put off(~を延期する)または、Postpone(~を延期する)
Suggest(~を提案する)
※最後の「S」は、Stop(~をやめる)と書かれてあることが多いですが、TOEICに出なそうなので、Suggest にしました。

英文訳

The Japanese government is considering obliging railway companies to install security cameras in newly built trains following the attack on the Keio Line.
日本政府は、京王線での襲撃事件を受けて、新しく造られる列車内に防犯カメラを設置することを、鉄道会社に義務付けることを検討している。

語彙

government: 政府
consider: 〔決定・選択などをする前に~を〕検討する
oblige: 〔法律・規則などが人に~することを〕義務付ける
railway company: 鉄道会社
install: 〔機器などを〕設置する、取り付ける
security camera: 防犯カメラ
following: ~を受けて、~の後に、~に続いて
attack: 攻撃、暴行、襲撃

以上、時事ネタでPart5(短文穴埋め問題)にチャレンジでした!
もっと問題を解きたい方はこちらの全問題リストをご覧ください!
【TOEIC対策】満点講師の時事ネタでパート5全問題リスト(年月別、問題種類別、トピック別)

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英会話フォービー代表/TOEIC満点講師

英会話フォービー代表。明治大学理工学部卒業。システムエンジニアを経て、外資系コンサルティング会社勤務。一橋大学大学院にてMBAを取得し起業。TOEICは1999年から毎年受験し、受験回数は100回超。初受験の500点台から990点(満点)までスコアを上げる。現在、大学、企業、英会話スクールにて幅広い層の学習者を指導。また、語学教材の執筆、英語学習者向けYouTubeチャンネル「ForBenglish」(登録者数13万人)の運営を行う。

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