NuphyにV2が出たと知って、V1ユーザーの僕は欲しくて欲しくて仕方ない。その理由をお話しします
薄型のメカニカルキーボードとして人気の「Nuphy」。私も愛用していて、「Nuphy Air75 v1」を持っています。
薄型のメカニカルキーボードは他にもいくつか持っていて、「Keychron K3」「Keychron K3 Pro」「MX MECHANICAL MINI」をそのときの気分で使い分けています。
その中でもNuphyのキーボードは非常に気に入っていて、使っている時間が非常に長いお気に入りの一本です。
満足していて、これでキーボード探しの沼は終わりかと思っていたのですが——。
いつの間にかアップグレード版がリリースされていることを知り、欲しくてたまらない気持ちが溢れ出てしまっている今日このごろなのです。
「革新的なメジャーアップデート」というわけではなく、ちょっとした改善というレベルではあるのですが、そんなささやかな変化が大きな魅力でもあるのです。
V2によって変化したポイント
変更になったポイントを以下の表にまとめました。詳細については他のブログでもまとめられていますので、ここでは特に触れません。
もし変更点の詳細が知りたい方は、以下のブログが非常に丁寧でわかりやすいのでオススメです。ぜひ合わせて参考にしてみてください。
V2への変化で魅力を感じているのはココだ!
それではここから、私が魅力を感じている変更点についてお話ししていこうと思います。
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QMK/VIAによるキーマップの変更
V2になって、ユーザーのほうで簡単にキーマップを変更できるようになりました。つまりキーの役割を自分好みにカスタマイズできるようになったのです。
MacやiPadなどの設定画面からでも、修飾キーの変更などは可能です。しかしそれはあくまでMac側・iPad側の設定であり、接続先のデバイス毎に設定をしなければなりません。
しかしキーマップの変更は、キーボード自体への変更となります。そのため接続先が切り替わったとしても、キーボードの設定自体はすべて引き継がれます。
私は、「A」の左は「Ctrl」でなくてはダメなのです。普段はUS配列のキーボードを使っているのですが、「Ctrl」の位置だけはどうしても慣れることができず、「CapsLock」と「Ctrl」の役割を入れ替えて使っています。
今まではMac・iPad・iPhoneなど接続先のデバイスのほうで個別に対応していましたが、Nuphy V2であればキーマップそのものを変更してしまえばOK。面倒な手間が不要になります。
特に今、二台のMacでひとつのキーボードを使う「ユニバーサルコントロール」という機能では、システムで設定した修飾キーの変更が適用されないというバグが発生中。しかし「QMK/VIA」でキーマップ自体を変えてしまえば、このバグの影響も回避できます。
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静音性の向上はサラリーマンとして非常に嬉しい
次に静音性の向上です。メカニカルキーボードはそのタイピングの感覚が非常に心地よいことが人気の理由ですが、それに引き換え、キーを押したときに発生する音が大きいです。
「そうはいっても大した問題にはならないでしょ?」と思われるかもしれませんが、実はそんなこともなく、サラリーマンとして企業に務めていると大きな足かせになります。
私は過去に、キーボードの音がうるさいと注意された経験があります。いえ実際には、そんなハッキリ注意されたわけではありませんが、やんわりと指摘されたことが数度あります。
特にオンライン会議中は注意が必要。議事録を取るためにタイピングをしますが、その音をマイクが拾ってしまい、迷惑をかけてしまう可能性があります。ミュートにすればいいともいえますが、いちいちオン / オフを切り替えるのも煩わしいですし、忘れてしまうこともあります。
ひとりっきりの自宅で使うのであれば気にする必要はありませんが、家族と住んでいたり、一緒に仕事をする仲間がいるのなら、タイプ音は静かであるに越したことはないのです。
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バッテリー容量の向上
バッテリー容量が、2500mAhから4000mAhに増えました。おおよそ1.6倍の増量です。
これは本当に嬉しい。基本的にワイヤレスで使用するので、バッテリーの持ちの良し悪しは、そのまま使い勝手の良さに直結します。
「そんなの、こまめに充電すれば済む話では?」と思うかもしれませんが、これは意識の問題です。
外出先で「あっ、そういえばバッテリー最後に充電したのいつだっけ?」とか「今日は一日外での仕事だけど、バッテリーは持つかな」とか、そういうことを気にしながらキーボードを操作するのは非常にストレスなのです。
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独特すぎるキースイッチが気になりすぎる
今回で新しい色のキースイッチが5種も追加されました。
「ウィステリア」「アロエ」「デイジー」「カウベリー」「モス」と呼ばれるスイッチで、どれも他のメーカーでは聞いたことがない名前。だからこそ非常に興味をそそられています。
各色のスペックは以下の通り。個人的には、リニアで静音性が高く、比較的軽めのスイッチである「Cowberry(カウベリー)」が気になっています。
以下の動画から打鍵音の比較も確認できます。ご興味ある方は参考にどうぞ。
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ティルトレッグが内蔵式へ変更
キーボードに傾斜をつけるためのティルトレッグが、本体に内蔵されるようになりました。
V1では外部パーツとして取り付けなければならず、「そんなもんいちいち持ち歩いてられないよ」という具合だったので、非常にうれしいバージョンアップです。
しかも二段階式になっているので、使用する環境によって使い分けられるのがいいですね。
あとがき
HHKBのように、ある意味で完成されているキーボードは、こんな風なバージョンアップに関わる悩みを抱えなくて済むのですけどね。
まだまだ発展途上なメーカーですから、これからも細やかなバージョンアップに、期待をしながらも、やきもきとしていくのでしょう。